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今年もそろそろヒートテックの季節がやってきましたね。ヒートテックにフリース、カシミアニット……この時期、ユニクロさんには毎年ホントにお世話になっております。

ユニクロさんの商品もさることながら、CMもこれまたいい。洋楽のBGMに海外の風景、そこに登場する外人モデルたち。一瞬、「……あれ? これってGAPのCMじゃなかったんだ……」と、その洗練された様子に錯覚させられることも。

そんなオシャレ路線にいつからかシレッと乗っかっている同ブランドですが、人々の記憶からキレイさっぱり葬り去りたいであろう黒歴史CMがあるのを皆さんはご存じ?

その問題のCMは今から20年ほど前のもの。ユニクロの店舗にやってきたひとりのおばちゃんが、なんと突然レジの前で着ていた服を脱ぎ出すのです。

「ちょっと兄ちゃん、これ替えて。おばん臭いんやねん。ほんでな、な、ちょっと替えて」

そう関西弁でまくし立てながら、ついには上だけでなくスカートまで脱いでブラジャーとパンツのみの下着姿に! まさかこんな意外なところでストリップショーがみれるとは(いや、見たくないけれど!!)。このときのお茶の間のなんともいえない空気感ときたら……はい、もうお察しください。

この見たくもないおばちゃんの半裸CMに、いったいどういったメッセージが込められているかというと、「ユニクロは理由を問わず返品交換します」という当時のコンセプトを表しているのだそうです。昔のユニクロって体を張った芸人のごとくこんなに果敢に攻めていらっしゃったんですね。よくもここから今のスタイリッシュなイメージに持っていけたもんです。人に歴史あり、企業にも歴史ありです。

ちなみにこのCMにはおっちゃんバージョンもあり。こちらもかなりキョーレツです。

(文=鷺ノ宮やよい
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▼おばちゃん、体張りすぎだよォ……

▼おっちゃんバージョン。こ れ は ア ウ ト

▼同じ企業の20年後のCM。何がどうなってこんなオシャレになんの?

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