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観光名所って、なかなか難しいものですよね。記者の地元・札幌でいうと、テレビ塔に時計台にクラーク像……有名ドコロは、どれも地元っ子にとっては「わざわざ行くところか?」と思うようなものばかり。札幌に行く友達にオススメするべきポイントがどうも見つかりません。リアル「森のくまさん」体験(命がけの真剣なおいかけっこ)ができる近郊の森、とかあまりシャレにならない場所なら知っているのですが……。

さて、今回ご紹介するのは、デザイナーさんふたりによるキュートな「世界5都市の名物&名所ピクトグラム」です。なるほどね、こうしてみると世界の大都市には「顔になる名所」というものがあるのだなあ、ということがわかります。

各都市の特徴をよく表したキュートなイラストを手がけたのは、ロンドン在住・ブラチスラヴァ(スロバキア)出身のデザイナー、ミカエラ・リロップさん。地元のデザイナー、ダニエラ・オレニコワさんと共同で、チェコとスロバキアにある語学学校のために制作したものだとのこと。それぞれ、細かく見てみましょう。

01. ロンドン


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ロンドン・アンダーグラウンド(地下鉄)、ビッグ・ベン(国会の時計塔)、ロンドン・アイ(大観覧車)、タワー・ブリッジ、テート・モダン(近代美術館)、30セント・メリー・アクス。紅茶、フィッシュ・アンド・チップス、レコード、雨、テムズ川、2階建てバス、ロンドンタクシー、ルック・ライト(歩道に書いてある車注意の表示)、フォックスハント(貴族の習慣としての狐狩り)。

うーん、地元だけあってえらい細かいね! 「ルック・ライト」(車が左側通行なので歩行者むけに「右からくる車に注意しなさい」と書いてある)なんて、けっこうマニアックなような。ピクトの色使いはオレンジとブルー主体。

02. ニューヨーク


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自由の女神像、エンパイアステートビル、マンハッタンブリッジ、地下鉄、摩天楼、セントラル・パーク。イエローキャブ(NYのタクシー)、ラジカセ=ヒップホップ、サックス=ジャズ、靴=NYファッション、ハンバーガー、ドーナツ。(ビッグ)アップル=ニューヨークの愛称。

なんだかとっても都会だね! でもわりとステレオタイプなニューヨークのイメージがそろっているかも。

03. リオデジャネイロ(ブラジル)


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コルコバードのキリスト像、ポン・ヂ・アスーカル(奇岩)、ヤシの木、コーヒー、カーニバル、水着=(コパカバーナ)ビーチ、サッカー、南国の邸宅。

なんだかちょっと、ジェネリックな南国イメージが混じってるような……? ピクトの色使いがこりゃまたトロピカルな。

04. レイキャビク(アイスランド)


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ハットルグリムス教会、ホフディ・ハウス(旧フランス領事館)、可愛い民家、ブルー・ラグーン(青い巨大な温泉)、馬、セーター、火山、広大な森、オーロラ。

特徴的な建築物と、雄大な自然。いいなー、かわいいなアイスランド! でも食べ物関係がなんにもないね……。ピクトたちはアースカラー系のきれいな色使い。

05. トーキョー


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東京スカイツリー、雷門?鳥居?、新幹線、ネオンサイン(さくらや・エスパス・TBSらしい何か?)、複雑な首都高、高層ビル、携帯電話、デジタル時計、ゲーム、お茶、ごはん、お箸、お寿司、お魚、旭。

われらがニッポン、トーキョー! 雷門……なのかなあこれ……そしてちょっとリミックスされたスカイツリー! 極めつけは、ネオンサイン……今はなき家電やさんとパチンコやさんの……そうね、それココロに残っちゃうよね。でも食べ物は自信あるからね!

期せずして、外国のひとたちがトーキョーをどう見ているかわかってしまいましたが! こういう、「いろんな情報をピクト化したかわいいグラフィック」は見ていてあきないですよね。もっといろいろな都市のも見てみたいなー。札幌とか、小樽とか。

参照元:Mikaela Lilhops “i love the world”
(文=纐纈タルコ)