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先週NHKの大人気・連続小説ドラマ「ごちそうさん」で放送されてから、ネットで注目を浴びている「焼氷(やきごおり)」

この風変わりな名前のかき氷は、氷の上にメレンゲを乗せて、そこにブランデーをたらして火をつけるという大胆なもの!(なんか、似た趣向のラーメンがあったような……)。氷自体には表面にコーヒーシロップがかけられ、なかには梅シロップが潜んでいて味覚も実に楽しそうなのです。

これ作って食べてみたいなぁ……と密かに計画をねっていたら、兄弟サイトが先に紹介しちゃったよ。残念ー! でも良く考えてみたら、冬は「かき氷」よりも「アイスクリーム」のほうが断然人気があるじゃないの!

というわけで、焼氷に対抗して冬に食べるのにピッタリ! めっちゃ簡単にできる、油で揚げる熱々冷んやりアイス「揚げアイス」の作り方をご紹介するよ。本当に簡単だから、作ってみてね。

そして今回は、まったく必要のない工程だけれど「焼氷」みたいに、わざわざ火をつけちゃうわよ。

【材料】
(揚げアイス)
・食パン
・バニラアイス
・油

(炎)
・ブランデー(度数が高いものを使用しましょう)
・マッチ
※アルコール分は火で飛ばします。炎が消えたあとはブランデーの香り漂う、大人の揚げアイスに変身!

【作り方】
1 まず、食パンを半分に切る(三角形または長方形どちらでもOK)。
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2 さらに、断面に切り込みを入れてポケット状にする。
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3 そこにアイスを入れる。はみ出ないように気をつけて。
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4 口を閉じる。ヒダ無し餃子みたいな感じで。
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5 高温の油でカラリと揚げる。表面の色が淡いきつね色になったら上げて完成。アイスが溶けちゃう前に食べてね!
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外は熱々でサクサク香ばしく、なかは冷たいアイスクリームがとろりと溶け出す。口いっぱいに頬張ると本当に幸せな気持ちになるんですわ。
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<火をつけてみたわよ>

まったく必要のない工程だけれど、とりあえず「焼氷」に対抗して火をつけてみたわ。揚げアイスの上にブランデーをかけて……火を着火!!! ゴ、ゴクッ……。いきなりスゴイ炎が出てちょっと焦っちゃったわ。これをやる場合は、くれぐれも気をつけて。炎が消えたあとの肝心の風味はね、ブランデーの香りが漂って、かなり大人の味が楽しめるわよ。

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なんていうか燃え盛る様子は、聖なる夜ってかんじがするわ。

この揚げアイス(火はつけない)は、記者(私)が学生時代に所属していた部活動で、文化祭の度に毎年恒例で出していたもの。なかなか人気で売れ行きが良く、最後のほうはいつも油まみれに。今思えば楽しかったですわ。まさに青春の味。

ちなみに「焼氷」の話に戻るけれど、実はこのメニュー、100年前に大阪・通天閣にあった喫茶店が実際に出していたんだそうな。コーヒーシロップではなく、当時珍しいカラメルソースをかけたもので、昨年7月に新世界の喫茶レストラン「グリルDEN・EN」が復刻版をスタート。火をつけて出し始めたのも、この復刻版からだそうです。

というわけで、みなさんもぜひ作ってみてねー!

参考:兄弟サイトのロケットニュース

(写真・文=めるりんこ/ 撮影協力=satou・ハトコ)

▼面積が広いので、煌々と燃え上がる様子に少しビビります

▼おまけ
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〈コーヒーシロップと梅シロップもかけてみた〉
ちなみに「焼氷」で使用していた、このふたつのシロップの組み合わせが、いったいどんな味になるのかも試してみたよ。さすがに揚げアイスにかけるとフニャフニャになるからバニラアイスにかけてみたんだけど、これがすごく美味しいの〜! コーヒーのほろ苦さと、梅シロップの甘酸っぱさが、とても良くマッチしてる。爽やかなのにコクがあって実にいい感じよ。

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