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2013年に画業35周年を迎えた、日本漫画界の巨匠、高橋留美子先生。

高橋先生の代表作といえば、『めぞん一刻』に『らんま1/2』、『犬夜叉』など数限りなくあるのですが、記者が特に愛している作品は、なんといっても『うる星やつら』!

可愛いすぎる宇宙人ラムちゃんが、ひょんなことから女好きでだらしがなくて全然かっこよくない地球人、諸星あたるの押しかけ女房になることから始まる同ストーリー。

平成生まれのみなさまは、ストーリー自体はあまり知らないかもしれないけれど、虎柄ビキニがインパクト大なラムちゃんのビジュアルならばきっとご存知なのでは?

【浮気者あたるのラムちゃんへのツンデレぶりがスゴイ】

さて、先ほど申し上げたように、ラムちゃんの愛するダーリンあたるくんは、どこからどう見ても典型的な「ダメ男」。しかしですね、『うる星やつら』フリークの私としては、ラムちゃんがあたるを愛してやまない気持ちが、すっっっごくわかるの!

普段はラムちゃんに目もくれず、ひたすら女の子を口説きまくる。ラムちゃんがどんなに愛情表現をしたって、いつだってそっけないあたる。ですがふとしたとき、ラムちゃんに対する底知れぬ愛情を、ちらりと見せるんですよねぇ。

その超がつくほどのツンデレぶりが、腹が立つほど可愛くて、涙が出るほど愛しいの……。というわけで本日は、漫画界の超ツンデレ男、諸星あたるのツンデレエピソードを、みなさまにご紹介したいと思いますっ。女子なら絶対キュンキュンきちゃうから、今のうちに心の準備、しっかりしといてねっ。

【あたるのツンデレ胸キュンな言動色々】

1 唐突に好意と優しさを示す/「君待てども……」より

同級生たちから騙されているとも知らず、嘘のラブレターをもらってご満悦のあたるは、嬉しさのあまり、ラムちゃんをいつにも増して邪険に扱う。しかし全てを知ったラムちゃんは、角を隠して人間のふりをし、あたるを助ける。人間に化けたラムちゃんを何気なく見つめたあたるは、そのあまりの可愛さにときめき、帰ると言い張るラムちゃんを制して、手を繋ぎながら「もうちょっといっしょに歩こうよ」とひとこと。

2 本当はラムちゃんがいないと寂しくてたまらない/「君去りし後」より

ラムちゃんが一時的に里帰りをしているとき、本当に星に帰ってしまったのだと思いこんだあたる。ラムちゃんが残して行ったラムちゃんそっくりの人形を毎日持ち歩き、夜は泣きながらそれを抱いて眠っていた。ラムちゃんが帰ってきたときは泣くほど嬉しかったくせに、「戻ってきたのか、残念だ」と、やっぱりツンデレ発言。しかしそのときポケットにはしっかり、涙で汚れたラムちゃん人形が。

3 ヤキモチからの「おれの女」発言/「デートとイルカと海辺の浮気」より

他の女の子にばかりちょっかいを出すあたるにヤキモチを妬かせようと、イケメンに化けたイルカとデートするラムちゃん。そんなラムちゃんを心配し、こっそり後をつけるあたる。目の前で抱擁するふたりに対し、あたるがひと言「きさま、おれの女に!!」

4 地球の言葉を忘れたラムちゃんを泣きながら抱擁/「愛は国境を越えて」より

あたるが投げた電気釜が頭に当たった(たまたま偶然居合わせたからなのですが)ショックで、地球の言葉を忘れてしまったラムちゃん。なにを言っても伝わらず、いつものようにヤキモチも妬いてくれないラムちゃんを後ろから抱きしめて、ぼろぼろ泣きながら「ごめんよ、頼むからことばを思い出してくれ」。

5 めちゃくちゃ愛しているのに絶対に好きだと言わない/最終回「ボーイミーツガール」より

最終回、あたるがラムちゃんに好きだと言わなければ地球が滅亡するという危機が訪れる。そんな状況下でさえ「好き」のひと言を言おうとしないあたる、一方「どうしてそのひと言だけ言ってくれないの?」と悲しむラムちゃん。

しかしあたるは「こんな状況でその言葉を口にしたらホントかウソかわからないじゃないか」と思っていた。同じ気持ちなのにお互いすれ違う中で、あたるが片時もラムちゃんの角(生え変わったとき落ちた)を離さないで持っていたことを知ったラムちゃん。そのとき彼女はすべてを許し、ふたりは抱き合う。あたるは泣きながらひとこと「ラムのばか……」、そんなあたるを愛しそうに見つめるラムちゃん。

どうです? 萌えちゃいますよね、キュンキュンしちゃいますよね!? そしてね、ラストシーンのふたりの会話がまた秀逸なの。

「一生かけて(好きだと)言わせてみせるっちゃ」「いまわの際に言ってやる」

はああ、あたるってばツンデレすぎてたまらなく愛しい! そしてそんなあたるを海のような深~い愛情で包み込むラムちゃん、ほんとイイ女! こんな可愛いダーリンなら、私もとことん愛しちゃうっちゃ~! 

(写真・文=田端あんじ)