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私はお酒に対し確たるこだわりはありません。日本酒・ウイスキー・スピリッツ……うん、大抵何でも好き。

そんな人種にうってつけなのが居酒屋チェーンの「〇金(まるきん)」。ただの居酒屋なら今更紹介しません。このお店のウリは、私のようにガッツリ飲みたい人間には嬉しい、杯数ではなく滞在時間によってお会計が変わるというもの。

うーん、とっても革新的。このシステムのおかげで、「酒ぇどんどん持ってこーい!」な人も、「飲むスピードより氷が溶ける方が早いよ」な人も、みぃーんな公平に30分299円なのであります。(ちなみに利用は1時間から。とはいえそれでも約600円で飲み放題なんてなかなかございません)

2月某日。「〇金 五反田店」で調査を開始いたしました。何の調査かなんて野暮なこと聞かないでください。むろん、1時間で何杯お酒が飲めるかです。悔しくも、と言うと変ですが、同店はお酒のみならず料理も安いのです。本来ならば飲んで食って火でも吹きたいところですが、今回は「給料日前」のボンビー状態という設定なんです。今そうなりました。なのでフード類は控えめにします。ボンビー状態のくせに飯より酒を優先するんかいって言われそうですが、まぁまぁ。

エグザイル風のイケメン店員に調査の旨を伝えると「OKですよー! じゃんじゃん飲んでくださいね♪」と呆気ないほどの軽さでGOサインをいただきました。黒い天使か君は。そしていそいそと70種の酒が並ぶドリンクバーへ。

そこにはビール、カクテル、焼酎……あ、熱燗までありました。

【飲みます、飲みます、ただ飲みます】
私はひとりで調査に来ておりましたので、カウンターでしっぽりやっておりました。その他店内には男性4人組が2組、男性2人組が2組という感じ。そんな中、いくら他の方々と目的が違うとはいえ、席とドリンクバーを頻繁に行き来する「ぼっち女」は彼らの目に異様に映っていたかもしれません。

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【焼き鳥の値段にも注目やー‼】
同店の料理メニューの中で、とりわけ私のテンションを上げたのが焼き鳥の値段。全て60円か65円ですって。 給料日前(設定)だけど、1~2本くらいいいよね……!? ということで「ぎんなん(65円)」と「皮(60円)」を注文。どっちも塩つけて食べるとたまらんのです。

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【そんなこんなで私はこれだけ飲むことができました】
70種も揃っている素敵なドリンクバー。せっかくなので、ハイボールを皮切りに梅酒や焼酎、日本酒に手を出しました。まぁ世に言うチャンポン。悪酔いして数え間違えることのないよう、特別に空いたグラスも残していただきました。

その結果がこれ。

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8杯です。多いか少ないか分かりませんが8杯です。

無粋ですが計算してみました。ドリンクバーまでの行き来を引くと、1杯を5分くらいで飲めば1時間で8杯は楽しめます。終始見守ってくれた女性店員さんに「お水いりますか?」とお声掛けいただきましたが、大丈夫です。見る人が見れば、なんだこんなもんか、なレベルです。 とにかく私はジョッキ8杯のお酒と串2本をたったの700円ほどで、しかも1時間という夕食にしてはスマートな時間でいただくことに成功いたしました。

こうして〇金さんを後にした私ですが、酔いのせいでしょうか、満足感に包まれ駅への足取りは軽いのでした。お金がないけど酒が飲みたい、そんなときにお勧めです。

取材協力:〇金(まるきん)
撮影・執筆=井上こん(c) Pouch

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