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「うーん! ご飯3杯はいけるな!」

その美味しさを賞賛するとき、このように表現されることの多い「おかず」。たしかに、ご飯が進む=優秀なおかずであるのは間違いないけれど、その実態は万年引き立て役。そんな折、ある勇敢なおかずがつぶやいた。「俺たち、いつまでご飯の引き立て役をするんだ……?」

長年の夢であった主役になるべくおかずたちは一風変わったイベントを開催することに。その名も、ご飯に1番合うおかずを探すイベント「Gメシ★88」。杉並区の後援のもと、商店街の活性化を狙ったものでもある。

2/22(土)、マイ箸とマイ茶碗をカバンに忍ばせサブカルシティ高円寺にやってきた記者。茶碗の被り物を忘れてきてしまったことを後悔していたのだが、受付の際おにぎりを被ったスタッフを発見したので拝借することに。これで良し。ではイベントの様子をご紹介。

■1500円で15店舗のおかずをつまめる
高円寺西商店会にある飲食店のうち15店がこのイベントに参加。ルールはシンプルで、参加者は店マップを頼りに商店会をうろうろし、気になる店に行ってはおかずをご飯の上に乗せてもらう。これだけ。高架下100mほどを茶碗片手に徘徊する人々……なかなかの珍景である。なお、着席できる店もあるが、同イベントの性質上基本的には食べ歩きとなる。この日だけは行儀云々なんて堅苦しいことは無し。モグモグしながらフラフラする楽しみっていうものもあるのだ。
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■おかずはがっつり系が多かった
今回参加した店のおかずは、カレー・もつ煮込み・牛串・から揚げ・つくね、のように肉を中心としたものが多い傾向にあった。開催者によると、今回のイベント成功を受け他の街でも開催する予定しているそうなので、次回はこれらのほか塩辛や酒盗といった酒の肴にもなるおかずがあることを(個人的に)期待。
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■一方、人をさばくという課題も
主催者によると、事前予約に加え急遽当日券も販売したことにより、約400名と予想以上の人が参加。結果、最初のご飯を受け取るまでに相当な時間を要した。当日券購入者ならともかく、事前に購入していた人たちにとってはストレスとなっただろう。実際、記者の後ろの方からも不満の声が多々漏れていたほどだ。イベントは概ね成功したように感じたが、スタート段階で人をさばき切れなかった点は今後の課題として浮き彫りになったと思う。
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■おかず一覧をどうぞ
鶏のから揚げ/オーナー自家製カレー/手作りキャベツ餃子/燻製カレー/ホルモン/牛メガネ串/モツ煮込み/宮崎鶏のつくね/鹿カレー/餃子/卵焼き/フィリピン家庭料理アドボ/蓮根の肉はさみ焼/鳥そぼろ/白干し梅……以上。

個人的なナンバーワンは「鳥そぼろ」。次回は一体どんな内容になるのか、いまから楽しみである。

取材協力=Gメシ★88
取材・撮影・執筆=井上こん(c)Pouch

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