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2009年に発覚した首都圏連続不審死事件。首都圏で3人の男性が練炭自殺に見せかけて殺害されたこの事件で、殺人などの罪に問われ2012年4月にさいたま地裁から死刑判決を受けたのが木嶋佳苗被告

婚活サイトで知り合った男性たちから合計1億円以上にものぼる金銭をだまし取っていたという彼女。裁判中は事件の内容よりも彼女の語録や言動が大きな注目を集めたのは皆さんの記憶にも新しいところです。

そんな木嶋佳苗被告が! なんと! 今年1月にブログを開設していたというのです! その名も「木嶋佳苗の拘置所日記」。いったいどんな内容なんでしょうか!?

気になるブログの中身はというと、事件に対する懺悔の気持ちなどが書かれている……かと思いきや、そんな殊勝なことはいっさいナシ。「東京拘置所の食事」というタイトルなんかはまだ拘置所暮らし感が漂っていますが、「心がほっこりするイイ話」「唇の潤い」「お菓子代」など事件とはまったく関係のないようなタイトルも。

たとえば、記事タイトル「唇の潤い」より。

さて、唇がカサカサの件。私にはこの悩みがわからない。(略)拘置所では、唇がヒビ割れ、出血している人までいる。皮が剥けるんですって。唇がカサつくってどういうことなのか。乾燥?私には、さっぱり訳が分かりません。私は素っぴんで出廷しても、唇にグロスを塗っていると報道されるほどでして。18時に東拘に戻り、夕食に熱々のおでんを食べた。空腹で食べるご飯は美味しいね。そう言えば、「先生、リップクリーム買いましたか?」 って訊くの忘れちゃった。

……OLのスイーツブログかいっ!! 

事件や裁判のことにも触れられてはいますが、全体的にとにかく自分の好きなことを好きなように語っていて饒舌。そして、こんなこと言うのはなんだけど、木嶋被告、意外にも文章がうまいんである。外見を見ずに文章だけ読んでいたら、男性がだまされるのもわからなくもないと思えてくるほどに。

拘置所からなのにすさんだ感じがなく、それが逆になんともいえない底知れぬ不気味さを感じてしまう木嶋佳苗の拘置所日記」。ブログは外部の協力を得て更新されているそうで、2014年2月26日現在、全部で13本の記事がアップされています。

参照:木嶋佳苗の拘置所日記週刊文春WEB
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch