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近くにいるからこそ、気付かないこともある。そのことを改めて実感させてくれるのが、フォトグラファー、スコット・ゴールドさんが手掛けた動画作品、『日本では1月(JANUARY IN JAPAN)』です。

奥様とともに1月、日本を旅したという、ゴールドさん。

彼らが見た日本は、日本人として日本に住んでいる私たちならばきっと、目にも留めなかったであろう新鮮な魅力に溢れています。

築地市場に寿司屋、相撲観戦に雪を眺めながらの露天風呂。はては新幹線に茶道、神社にスカイツリーと、日本を感じるには最高のフルコースを回ったと思われるゴールドさん夫妻ですが、その視点はやはり我々のそれとは異なるもの。

まず感じられるのは、温度と湿度。どこか憂いを帯びた景色の中に、しっとりとした湿り気、そしてほのかな温かみのようなものが、確かに存在しているんですよねぇ。1月だから、とっても寒いはずなのに。吐く息の白さがそう思わせるのでしょうか、ハッキリとは言及できないけれど、コレ、とっても不思議。

そのほか、テレビ観戦では決して観ることのできない角度で撮影された「1月場所が行われている両国国技館の様子」なども、個人的には見どころのひとつだと思います。

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なぜかというと、スーツを着た若い男性のグループがペットボトルのお茶片手に観戦する姿がちらりと映っているのですが、それを観ていたら、相撲に対して感じていた敷居のようなものがあっさり取り払われたから。そうだよね、相撲ってそもそも、こういう気軽なものなんだよね。

『日本では1月』という、ちょっぴりおかしな日本語訳タイトルにもグッときちゃう同作。日本の美しい景観、そして日本ならではの独特の空気感を、画面を通してたっぷりと、お楽しみくださいませ。

参考元:Scott Gold
執筆=田端あんじ (c)Pouch

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