unhate

イタリアの多国籍企業『ベネトン(UNITED COLORS OF BENETTON)』によるキャンペーン「UNHATE(アンヘイト/ 意味:反・憎悪)」を、アナタはご存知? これまで数多くの「憎しみの文化を対比する取り組み」を行ってきた同キャンペーンにおいて掲げられたテーマはズバリ、「憎まない」

過去にはアメリカのバラク・オバマ大統領と中国の胡錦濤(こきんとう)主席ら、「日頃から敵対し合う各国首脳陣および宗教指導者たちが熱烈キスを繰り広げる」という衝撃ポスターを制作。「カンヌ国際クリエイティビティフェスティバル2012プレス部門グランプリ」を受賞するなど、当時大変話題になったので、記憶しているという方も少なくないのでは?

そんな「UNHATE」がこのたび、新作キャンペーン動画を発表。主役はなんと我が国日本、そして中国。舞台はあの、尖閣諸島です

尖閣諸島を訪れた、日本と中国の若者たち数名。ほっぺに日本の国旗をペイントした日本人と思われる女性と、同じく中国国旗をペイントした女性が仲良く肩を組みながら、放つ次のひと言は、非常に印象的です。

「ここはただの島だよ、戦場じゃないの。中国 “対” 日本じゃなくて、中国 “と” 日本、だよ!」

その後、水着美女たちによって陽気に始まる、ビーチバレー。そこには「戦い」「争い」といった緊迫したムードは一切なく、とっても和気あいあいとした雰囲気です。勝ち負けなどない、彼女たちは仲良く遊んでいる、ただそれだけ。ここに『UNHATE』が訴えたいメッセージが凝縮されているような気がします。

動画を観た視聴者からは、「ハハハ、言葉もないよ」といった否定的にもとれるコメント、そして「これはもっと見られて然るべき動画だよ!!! なんで再生回数これだけなの!?」といった肯定的なコメントが。ふむ、動画が投稿されたのは2月21日、3月4日現在で952回しか再生されていないというのはたしかに、少なすぎるかもしれません。

観る人によってさまざまな意見が生まれそうな、我々日本人にとっては非常に興味深いこちらの動画。まだご覧になっていないという方は、この機会にぜひ。

参考元:YouTube
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼対個人、だと友好的になれるのにね

▼『UNHATE』はこんな動画も制作しております/『ゲイ・プライドがモスクワの赤の広場を賑わせる』