【深海グルメの開発秘話】深海はかくも神秘的で情熱的！バクテリアまで再現した「熱水噴出孔カレー」と「深海ラテ」がシュールで熱い（動画アリ）

「人類に残されたフロンティア」……それは深海。

ただいま、東急ハンズ渋谷店7階の「HINT 7」で『深海ラボカフェ』を期間限定でやっているよ！　独立行政法人海洋研究開発機構JAMSTEC（ジャムステック）とのコラボイベントということで、なかなかマニアックそうです。

ここでしか食べられない「深海グルメ」があるというウワサを聞きつけ、さっそく調査に繰り出してみました!!　（まさか、最近よく釣れるという「リュウグウノツカイ」や「ダイオウイカ」などの料理が食べられるというのだろうか、はたしてその正体とは……）

東急ハンズ渋谷店営業管理担当の来住野（キシノ）さんに案内され、「深海グルメ」が食べられるというカフェへ。

みたところ、カフェ内には深海魚が泳ぐ水槽はどこにも見当たらない。ちょっぴり安堵しつつ、さっそく注文してみることに。

記者「すみません、この、深海カレーと深海ラテください（まさかラテのなかに粉末状にした深海魚が入っていたりして……ドキドキ）」

店員A「かしこまりました。イカラテ、タコラテ、深海カレーお願いします」

店員全員「イエス！　カリー！」

めっちゃ元気なかけ声！　なんだか元気になるなぁ。それに、なんたって深海ですよ、深海パワーですよ！　イカラテ、タコラテという珍しい響きにわくわくする記者（私）。

【深海ラテを飲んでみたでござる】

気になったので、「深海ラテ」460円を作る様子を見せてもらいました。

みると、透明シートが乗せられて、ココアパウダーをかけられて……完成!!　

って、ええぇ……!!　いま見ていた感じだと、深海魚はどこにも使われていないよ。ま、まさか……ドリンクのなかに粉砕された深海魚が混ぜられているんじゃあ……。ひとくち飲んでみると、わ、美味しい！　うーんでもこれ、まったくもって普通のラテですね。なぁんだ、ムダに緊張しちゃったじゃない。

とはいえ、ココアパウダーの黒い影がいい感じに不気味です。さすが深海料理から生まれたラテ、ただものじゃありません。海底から黒い影が浮き上がってくるようにもみえますよ。ひいぃ……。

え？　肝心のラテアートがどんなデザインかって？　ひとつはダイオウイカ。もうひとつは、ディズニー映画ニモでもお馴染みのメンダコだそうな。うーむ、見ようによってはカワイイね。

つづきまして……いよいよ本日の主役の登場です!!

【ハンズ一押し特別メニュー「深海カレー」とは】

その名も「深海カレー」800円は、“熱水噴出孔をイメージした” そうな。え、なにそのマニアックなイメージ！　喜ぶのは、まぎれもなく地学を専攻している学生と研究者であろう。

・どうして「熱水噴出孔」をカレーにしようと思ったの？
なんでもJAMSTECの研究者の意見などを伺いつつ、コアな深海ファンに楽しんでもらえるよう考えあぐねた結果、深海の魅力のひとつである「熱水噴出孔」がアイディアに浮かんだのだそうな。深海初心者の方には熱水噴出孔に親しんでいただくきっかけにもなるだろうとのこと。たしかに、熱水噴出孔が気になってきました!!

・熱水噴出孔ってなあに？

ちなみに熱水噴出孔というのは、地熱で熱せられた水が噴出する割れ目のこと。熱水と深海の冷たい水が混じると、黒煙状の噴出である「ブラックスモーカー」が出現。さらに、噴出する水には豊かな鉱物資源が溶解していて、大量のバクテリアが増殖。これを餌にするエビやカニが集まるそうです。なんでも生命の起源になったのではないか、とも言われているのだそうな。そういわれるとワクワクしてきますねえ!!