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パンケーキやポップコーンなど海外発のお店がひしめく原宿には、30年以上も前から愛され続けているスイーツがあります。そう、みなさんご存知のクレープ。原宿といえばクレープなのです! 

さまざまな形態のクレープ店が軒を連ねるこの激戦区に今年2月、東京発出店となるお米のクレープ専門店「ジャパンクレープ原宿店」がオープンしました。米粉100%ってことは、今話題のグルテンフリースイーツってこと!? ホームページがまだ開設されていないようなので実際に訪れてみることにしました。

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店内のメニューを見てみると、「イチゴ生クリーム」や「バナナチョコ&生クリーム」などの定番メニューに加え「ミルクレープ」や「お米deシュー」など、ちょっと変わったものも。生地はすべて国産米100%だというから驚きです。お米のクレープ、どんな味なのでしょう? 食感は? 百聞は一見にしかず、ということでまずは味わってみましょう。

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とっても可愛らしい「イチゴのミルクレープ」(550円)。イチゴソースとカラースプレーをあしらった美しいデコレーションにうっとりするのもつかのま、およそ500グラムという重さに驚き!! 普通のクレープの1.5倍以上のボリュームです。

生地はしっとりし、ふんわり、かすかにモッチリ。クレープなのにまるでスイーツを食べているかのような口当たりです。ミルクレープという名の通り、クレープと生クリーム&カスタードクリームを交互に巻いているため、どこから齧ってもクレープとクリームのバランスの良さが楽しめます。イチゴもたっぷり入っていますよ!

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続いて「栗のモンブラン・お米deシュー」(600円)。モンブランのクレープ仕立てという表現がぴったりの繊細な見た目ながら、ものすごいボリュームです。こ……これは、大食いの私(記者)でも食べきれないかも。お米100%のシュー生地は、お米の芳ばしい香りがかすかに漂います。カリッとしているの? と思いきや、一口頬張るとしっとりした口どけの良い、まるでスフレのようなふんわりした食感にビックリ。まるで和栗のモンブランを食べているみたい!! ちなみに50円プラスで全てのメニューはシュー生地に変更可能です。

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どちらもおやつ感覚のクレープとは思えないほど繊細、まるでケーキのようです。それもそのはず、オーナーの梶浦恭弘さんは西麻布のフランス料理店や神戸のケーキ店で修行を積み自らも飲食店を出店しているパティシエ。梶原さんの言葉を借りれば「僕らが作っているのはケーキの形をしたクレープ」とのこと。納得です。

梶浦さんは8年ほど前から農業にも携わっており、クレープ用の米粉のブレンドも自ら手がけるお米のスペシャリスト。なるほど、クレープもレベルが高いわけです。お米のクレープ専門店を出店した経緯を尋ねてみました。「国内のお米の自給率は低下しているので、クレープという形でお米の可能性を試したいと思いました」。梶浦さんによれば、お米の配合によりクレープ生地はもっちりにもしっとりにも滑らかにもなるのだそうですよ。

また、クレープのボリュームに関しては「これからの将来を担う中高生にお腹いっぱい食べてもらいたい。クレープをきかっけにお米をもっと食べてもらえれば」とのこと。小麦アレルギーを抱えている人やグルテンフリーダイエット(小麦やライ麦などの穀物にアレルギーを抱える人々やセリアック病患者の食事療法)を実践している人はもちろん、一般の我々が食べても満足のいく味。リピーターになっちゃいそうです。使用する素材は「添加物のないなるべく安全なものを」心がけているそうで、イチゴやブルーベリーなどの果物は時期になるとお付き合いのある農家から送ってもらっているのだとか。

クレープの美しいデコレーションと味もさることながら、気さくなオーナー・梶浦さんやお米のクレープを愛してやまない店長・別府さんの人柄も魅力のクレープ店です。小麦アレルギーの人はもちろん、原宿でクレープに迷ったら「お米のクレープ屋」へ立ち寄ってみては?

■お米のクレープ専門店「ジャパンクレープ原宿店」
住所 東京都渋谷区神宮前1-15-1 via原宿1F
電話 03-3408-2828
営業時間 10:00〜20:00/無休

取材・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch

▼「米粉のシュー生地は店内で焼き上げます」と、オーナーの梶浦さん

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▼竹下通りのマツモトキヨシを右折したところにあるよ

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▼ケーキ店の厨房のような設備を備えたキッチン。丁寧に焼き上げます

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▼こじんまりした店内。米粉パンケーキ粉、米粉のお好み焼き粉に米粉の唐揚げ粉など米粉製品の販売も

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