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多くの選択肢の中から自分らしいものを選ぶ。食器選びは、お洋服を選ぶのと似ているかもしれません。

海外サイト「COLOSSAL」に紹介されていたのは、ベーシックな中にもキラリと、もとい「ギラリ」と個性の光るディナープレート。かわいいだけじゃない、ひと癖もふた癖もあるファッションが好き、またはそうありたいという方は、ぜひチェックしてみて!

アメリカのグラフィックデザイナー、Don Moyerさんが手がける「Calamityware(脅威のお皿)」は、白地に青の模様が描かれた陶器。白と青の組み合わせって使いやすいですよね。空と雲、もしくは海と砂浜の色に誰もが親しみやすさを感じるのでしょうか、世界中で愛され、ロイヤルコペンハーゲンやマイセンなどの有名メーカーにも採用されています。

そして、絵付けされる柄は、ブルーウィロー。18世紀のイギリスで生み出されたといわれる伝統的な模様だそうで、柳や鳥、楼閣、橋、小舟が描かれます。これまた定番中の定番ですが、なんだか様子がおかしいのです。

空飛ぶ猿が! 巨大ロボットが! 怪魚が! UFOが! 中国の悲恋物語を描いたはずの、静ひつな風景に次々と襲いかかるのです。目をこらすと、手足が線で描かれただけの落書きみたいな人間が「ヒーっ」とおののいている姿も。なんだこのチープさ。ハマる!!

モイヤーさんは、母親が祖母から譲り受けた皿のスケッチを繰り返すうちに、「現代の人には刺激が足りない!」と感じ、「脅威」のイラストをつけ加えていったのだそう。それを見た知人たちから実際にイラストを陶器に転写することをすすめられ、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で出資金を募ったところ、見事成功したのですって。

現在、空飛ぶ猿と巨大ロボットバージョンが商品化され、第3弾となる怪魚バージョンがKickstarterに公開されています。次回以降の「脅威」には、海賊、UFO、火山、山男、巨大タコ、ワニなどが控えているのだそう。

うーん、集めたくなっちゃいます。遠くから見るとよくある伝統的な柄なのに、近くで見るとポップ! おもてなしに使ったら、話題になるだろうし、ふと手にしたときも笑わせてくれそう。残念ながら、日本ではまだまだ販売の目途はたっていないようです。早く発売されないかしら!?

参考元:COLOSSAL, Kickstarter
執筆=大井たま (c)Pouch

▼ 猿だ!

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▼ 怪魚だ!

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▼ UFOだ!

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