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土曜日の夕食どき。TVから流れてくるのは、緑の丘を駆けおりてくる少女の映像とお馴染みのオープニングテーマ。この風景を思い出して、「懐かしい!」と胸を熱くする方は多いのではないでしょうか?

日本では、1975年から1982年にかけて放映されていた『大草原の小さな家』。今年、放送開始40周年を迎えたアメリカでは、同番組を制作したNBCに懐かしいキャストたちが大集合! その様子は、まるで同窓会。現代のファッションに身を包んだ彼らにちょっぴり違和感を感じつつも、古い友人に再会したかのような気分になってしまうのです。ねえ、みんな、元気にしてた!?

では、懐かしいキャストたちの近況をみていきましょう!

ローラ・インガルス(メリッサ・ギルバート)

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まずは、我らが主人公、ローラ! 演じたのは、メリッサ・ギルバート……ってこの方、当たり前ですが、ローラ・インガルスではないのですよねぇ。あまりのはまり役ぶりに、原作を読んでいても、彼女の姿を思い浮かべてしまいます。きっと彼女自身、ローラを一心同体であるかのように感じていることでしょう。なにせ、9歳から19歳までこの役を演じていたのですから!

今年、50歳を迎えた彼女は、太りもせず、その目鼻立ちからすぐに彼女とわかります。昨年、俳優のティモシー・バスフィールドと結婚し、ミシガン州の田舎で暮らしているのですって。幸せそうで、良かった!

チャールズ・インガルス (マイケル・ランドン)

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お次は、父さん役を演じたマイケル・ランドン……とご紹介したかったのですが、残念ながら、1991年に癌で亡くなられました。NBCの番組に登場したのは、そのご子息のランドン・ジュニア。

『大草原の小さな家』に出演者としてだけではなく、製作者としても重要な役割を演じていたマイケル・ランドン。この番組に莫大な時間を費やしていたけれど、「家族との夕食の時間には必ず戻ってきてくれた」のだそう。ああ、父さん。あなたは、実生活でも家族を大切にする方だったのですね。

キャロライン・インガルス (カレン・グラッスル)

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相変わらず美しい「母さん」を演じたカレン・グラッスル。なんと御年72歳! 

NBCの番組では、「父さん」のお葬式以来、会っていなかったという「娘たち」と一緒にドラマのオープニング映像を見て、懐かしさのあまり涙ぐんでしまったそう。かあさーん!! 現在は、サンフランシスコに住んでいるのですって。

メアリー・インガルス (メリッサ・スー・アンダーソン)

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憧れの金髪の少女、メアリー。筆者は子どもの頃、メリッサを苗字だと思い、ローラとは実生活でも姉妹だと勘違いしていましたよ。

カナダのモンレアルに家庭を築いたという彼女は、今年、51歳。目を輝かせて笑うその顔には、ハッとさせられます。そう、目が見えなくなり、赤ちゃんを火事でなくしたのは、ドラマの中だけのこと! 当たり前なのですが、よかった、あーよかった!!

キャリー・インガルス (リンゼイ&シドニー・グリーンブッシュ)

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ローラの妹役を演じていたリンゼイ・グリーンブッシュ。NBCの番組に出演したのは彼女のみでしたが、『大草原の小さな家』では、双子のシドニー・グリーンブッシュと出演していました。彼女たちがはじめて出演したのは、4歳のときだったそうですが、今やふたりは43歳。そりゃ、視聴者も歳をとるわけだ……。

アルバート・インガルス (マシュー・ラボートー)

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インガルス家の養子、アルバート役のマシュー・ラボートー。作中では、長めの髪の毛が女の子のようだった彼。おじさんになっても、はにかんだような笑顔が可愛らしいのでした。現在は、声優として活躍しているのだそう。

アルマンゾ・ワイルダー (ディーン・バトラー)

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ローラの夫、アルマンゾ役を演じたディーン・バトラーは、現在57歳。ローラに向けていた、あの優しい笑顔は健在です。今もローラと仲睦まじく暮らしていてほしいのですが、TVドラマ『ビバリーヒルズ白書』のドナの母親役の女優、キャサリン・キャノンと結婚。「ちょっと!! ローラとタイプが違いすぎるんじゃないっ」と怒ってみて、またもやこの番組の出演者をリアルに感じていることに気づかされます。

ネリー・オルソン (アリソン・アーングリン)

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おしもおされぬ名物キャラ、いじめっ子のネリーを演じたのは、今年52歳になるアリソン・アーングリン。トレードマークの巻き毛は影をひそめ、キリリとしたショートカットが似合うおばさまになりました。

現実の世界では、ローラ役のメリッサ・ギルバートとは大親友だといいますから、きっといい方なのでしょう。でも、作中ではニクったらしかった!! あれだけ憎たらしいと、実生活にも影響してしまうのではないかと心配していたこともありますが、実際に「街でオレンジソーダをぶっかけられたことがある」のだそう。

ひえ。そんなことされたら立ち直れなさそうですが、やはり彼女はへこたれないのです。2010年には、『大草原の小さな家のヤな女の告白 いかにネリー・オルソンとして生き残り、憎まれることを好きになったか』という本を出版したのですって。逆境を逆手にとるその姿勢、さすがです。

なお、この自伝には、『大草原の小さな家』でネリーの夫、パーシバルを演じたスティーブ・トレイシーとの絆、そして彼がエイズで亡くなったことをきっかけに、エイズの撲滅運動にかかわっていく様子も書かれているのだそう。『大草原の小さな家』の裏ストーリーとも言うべきですね。

ところで、NBCの番組には出演していませんでしたが、ネリーの家族のことも気になりますよね?

ウィリー・オルソン (ジョナサン・ギルバート)

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ネリーのお騒がせな弟だけれど、実はローラ役のメリッサ・ギルバートの弟なのだそうです。お姉さんの話によると、ドラマ終了後、彼は金融分野でMBAをとり、45歳になった今は、ニューヨークで株式仲買人をやっているとか。

ネルス・オルソン (リチャード・ブル)

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あの子どもたちの親にして、何故か常識人だったネルス・オルソン。彼を演じたリチャード・ブルは、今年の2月に89歳で亡くなられたとのこと。なんとも辛い話です。ご冥福をお祈りします。

ハリエット・オルソン (キャサリン・マグレガー)

一方で、「あの子たちのお母さん? 納得~」だったハリエット・オルソン。彼女の役を演じたキャサリン・マグレガーは、現在、89歳だそうですが、『大草原の小さな家』終了後はTVから姿を消してしまった、とのこと。ウワサでは、インド哲学にはまっていたとか。別にインド哲学の何も悪くないのですが、濃い人生だなあ。

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『大草原の小さな家』の人間関係や時代背景は、子どもにはなかなか難しいものだったと思います。色々なことが理解できるようになった今、大人の視点でドラマを見直してみると面白いかもしれませんね。とはいっても、筆者の場合は、年を経てもあまり賢くなっていないのですが……とりあえず、土曜の夕方になると、両親が醸し出していた「あー、もう週末半分終わっちゃったぜ」という軽い絶望感は、すっかりわかるようになってしまったなー!

参考元:TODAY, CNN
執筆=大井たま (c)Pouch