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パリッとしたクラストとふんわりモッチリした食感のコントラストが楽しいフランスパン。家で作るとなると、ちょっぴりハードルが高いかも? そもそも、パン作りからして手間がかかる! 特にこねる作業は手がベトベトになるし、腕は痛くなるし……。素手を汚さずにパンを作れる方法はないの?

「手を汚さずに」なんて言ったら職人さんに怒られてしまうかもしれませんが、簡単にできる方法があればパン作りはもっと身近なものになるはず。こうして試行錯誤の結果、誕生したのが「しゃもじとボウルで作る超絶簡単フランス風パン」なのであります!

こねるのはたった100回、時間にして約3分。あまりに簡単に作れるので、拍子抜けしちゃうかもしれません。でも味はトレ・トレ・トレ・ボン! それでは、レシピをご紹介しましょう。

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【材料】(18cmのスクエア型1台分)
強力粉…325g
ドライイースト…2.5〜3g
塩…ふたつまみ(塩の味によって調節)
ぬるま湯…300cc

【作り方】
1. 大きめのボウルと、ボウルがすっぽり入るフライパンを用意。ボウルに強力粉を入れ、ドライイーストと塩を向かい合うようにして入れたら、イーストをめがけてぬるま湯をざばーっと注ぎます。

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2. しゃもじで100回、グルグル混ぜ合わせます。生地がびよーんとしてきます。

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3. フライパンにお風呂のお湯よりも少し暖かいぐらいのお湯をはり、ボウルをのせます。ぬれ布巾をふんわりかけてそのまま1時間放置。

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4. スクエア型に無塩バター(小さじ1程度・ 分量外)を刷毛または手で塗り、生地を型に移し入れます。表面を平にして、フライパン(お湯が冷めていたら、先ほどと同じ暖かさに加熱)の上に型ごとのせて、ぬれ布巾をかけて20分間放置。型の縁あたりまで膨らんできます。ふくらみが足りないようなら5〜10分間長めに放置。

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5. 表面に強力粉(大さじ1/2程度・分量外)をはたく。

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6. 190〜200℃に予熱したオーブンで25分程度焼けば完成(表面に薄い焼き色が付くのを目安に)。焼き上がったら型を台にバンバンと数回打ち付けてからパンを取り出し、ケーキクーラーの上で冷ましましょう。

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上手に作るコツはズバリ「しゃもじ」を使うこと。ゴムベラでは力が入りにくく、木べらでは固過ぎるんです。しゃもじのほどよい固さとカーブが、無理な力を入れずにパン生地をこねるのにピッタリ!! 美味しく仕上げるもうひとつのコツは材料。特別なものである必要はないのですが、粉も塩もフランス産のものを使うと本格的に仕上がります。

パンが美味しいことで有名なフランス出身の友人たちからも「フランス風パンはウマいっ!」と言われるお墨付きです。あくまでもフランス風パン(香りともっちりふんわりした食感がフランスパンの中身と似ている)なので、そこのところご了承くださいね。

※このレシピは福岡直子さんの本「スクエア型ひとつで かんたん!おいしい♪ ちぎりパン」をもとに改良を重ねたもの。パン作りのヒントがたくさん詰まっている素敵な一冊です。

参照元
河出書房新社

料理・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch