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来る7月12日、池袋にあるサンシャイン水族館で開催予定のとある企画展が、現在インターネットを中心に話題になっている模様。

企画展に名付けられたタイトルは、その名も「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(もうどくてん)~毒を持つ生き物~」! 

ポスターに描かれた「毒」という漢字の羅列に、否が応にも興味をそそられてしまいます。こんなにも「毒」推しされちゃうと、どんだけ毒なのか、全貌が気になっちゃうよねぇ……。

というわけで、いてもたってもいられず、公式ホームページを覗いてみた記者。ですがそこには、以下のように記されているのみ。

「刺す」「咬む」「中毒」など、様々な毒にまつわる生き物たちが大集結! 毒々しくも美しい色とりどりの生物や、人間が死んでしまうほどの強力な毒を持つ生き物、毒を持つ生き物に擬態して身を守る生物など、毒を持つ生き物を様々な視点からご紹介します(原文ママ)。

うむ……ものすっごく毒っ気は伝わってはくるものの、具体的にどのような生物が展示されるのか、その点にかんしては一切触れていないじゃあないの……。

と、ここで私、あまりにも気になったもので、ポスターに描かれたシルエットから展示されるであろう生物を予想してみることにしました。まずどう見てもそれだとわかるシルエット、「毒蜘蛛」「クラゲ」「サソリ」は、確実に展示されるよねぇ。というわけでちょいピックアップ。

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蜘蛛:

・ブラジリアン・ワンダリング・スパイダー(和名クロドクシボグモ)
世界一の猛毒を持つ蜘蛛としてギネス認定済み、全長は5cmから8cmと大型鋭い牙を持っており、その毒は0.1mg以下で人間の致死量に達するほど。1匹で80人は殺せるほどの、毒を持っているんですって。怖ッ!
・セアカゴケグモ
有毒の小型グモで、近年日本でも発見されている外来種。雌のみが毒を持っており、オーストラリアでは死亡例もあるみたい。

クラゲ:

・キロネックス
フィリピンやオーストラリアに生息するハコクラゲの仲間で、その毒性は、地球上の生物の中で最も強力なのだとか。ひええ。

サソリ:

・デスストーカー
デスストーカー、すなわち「忍び寄る死」という名前からして怖ろしいこちらは、サソリの中でもとりわけ毒性が強いことで有名。気性が荒く扱いが難しいようなので、来る確率は五分五分といったところでしょうか。

あとは魚らしきシルエット、イモリみたいなヤモリみたいなシルエットも確認できますねぇ。ってなわけで、海の生き物・両生類・爬虫類(イモリは両生類でヤモリは爬虫類)からも、またまたピックアップ。

海の生き物:

・イモガイ
貝の仲間で、クラゲ「キロネックス」の次点くらいには、毒性の高い危険生物。小魚なら即死レベル、1匹が持つ毒は成人30人分の致死量にまで達するのだそうです。
・ヒョウモンダコ
体長は10cmほどのこちらが持つ毒素は、フグと同じ「テトロドトキシン」。噛まれると痺れや痙攣を引き起こし、最悪の場合死に至るのだとか。近年では日本の海でも目撃情報があるそうなので、海水浴の際にはくれぐれも注意してね!

両生類:

・カリフォルニアイモリ
背中にあるイボからフグの毒「テトロドキシン」を分泌。触れると上記にあるような、ヒョウモンダコ同様の症状が現れるんですって。
・ヤドクガエル
小さくて鮮やかな色をしたこちらは、一見毒を持っているようには見えません。が、しかし! その実態は、たった20マイクログラムで成人1人を死に至らしめるほどの強力な神経毒を持っている超絶危険生物ッ!

爬虫類:

・キング・コブラ
世界で最も大きな毒蛇。その威力は「ゾウをも倒す」と言われているほど。
・ガボンアダー
アフリカに生息するヘビ、その模様は葉っぱそっくり。人間への致死量はわずか60ミリグラム、にもかかわらず、ひと噛みで350ミリグラムほど相手に注入するらしいです……。

ああ、こんなのばっかりが来るだなんて、サンシャイン水族館怖ろしや……。まあ、これらの生物が本当に来るかはわからないけどね。あくまで予想ですので。それにピックアップしたのは「本当に毒がある生物」、ホームページにはそのほかにも「毒々しい色の生物」「毒のある生物に擬態している生物」も展示されるって、書いてあるし。

さて、問題はそのほかのシルエット。コレがいまいちわからないのよねぇ。昆虫のようにも見えるし、あまりに異形すぎて、UMAなんじゃないかってすら思えちゃうものもちらほらある……。

ちなみに毒性のある昆虫を挙げるとするなら、「ツェツェバエ」というハエが有名。こちらに吸血されるとトリバノゾーマという、眠りがちになってやがて死に至る「睡眠病」を引き起こす恐れがあるのだとか。眠りから、永遠の眠りへ……もう完全にホラー! これはマジでヤバそうなので、来ることはないでしょう……ってか、来ないで!

果たしていったいぜんたい、どんな生物がやってくるのか気になって仕方ない同展。鳥肌立ちまくりで、ある意味夏には最適かも? 9月28日まで開催されているということなので、興味を抱かれたという方はぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。

参考元:サンシャイン水族館
執筆=田端あんじ (c)Pouch