大人になると絵を描く機会はグッと減り、仕事やなんかで「絵、描いて」って言われると、そりゃまぁ困りますよねぇ、大半の人は。だって下手なんだもんっっ。でもそんな人でも見ちがえるほど絵が上手くなれる方法があるらしいのです!!
それは『誰でもすぐになぞるだけで絵が上手くなる! 魔法の塗り絵 Vol.1 静物編』でレッスンすること。「誰でも上手くなれる」って……と疑いの目を向けたあなた!! そうなんです。記者も確かにそう思いまして、実際に上達するものなのか検証してみることにしました。
ちなみに、私も絵は苦手。前に絵を描いたのはいつの話やら。こんな私でもうまく描けるようになるのかしら……!?
【ステップ1】りんごをデッサンしてみよう!!
レッスンは鉛筆を使ったリンゴのデッサンからスタートするのですが、その前に、まずは練習せずに1枚描いてみることに。
う~ん。驚くほど下手ではないけれど、決して上手ではないって感じ!? 輪郭や葉っぱは描けるけど、表面をどうしていいか分からず、適当にシュシュシュ~と……。これではきっとダメなんでしょうね。
ということで、早速レッスン1のリンゴのデッサンから。最初は描き方が分からないので、見本をなぞります。
これなら簡単! と思ったけれど、なかなか難しい……。というのもただ漫然となぞればいいというわけではないのです。「形をよく見て描くこと」「いろいろな線を使いこなすこと」「光と影を意識して描くこと」、この3つのポイントを押さえなければならないとのこと。
そう言われると私、線の太い細い、濃い淡い、陰影なんか全然意識してなかった……。「なるほど。そういうことなのかー」と納得して、何枚も練習していくうちに、ちょっぴりコツがつかめてきたような気がしました。
【ステップ2】形をよく見て描こう!!
次に、先ほどの3つのポイントそれぞれの具体的な手法を学んでいきます。まずは「とにかく形をよく見て描くこと」。私たちはよく見てるつもりでも実はそうでもないことが多い、もっと言うと頭の中のイメージで適当に描いてしまうことが多いそうなんです。
そこでヒマワリの絵を使って「逆さまにして描く」「マス目を入れて描く」という練習をします。実際にやってみると、なんとなく描きやすいような……。視点を変えたり細かいところまで注意することで自然に形をよく見るようになり、正確に描けるようになるのだそうです。
正直、これまで何気なく描いていたけれど、「ふむふむ、絵ってこうやって描けばいいんだぁ」と今さらながらに発見! 私ってそもそも絵の描き方がよく分かってなかったんじゃ? と気づきました。
こんなふうにして「いろいろな線を使いこなす手法」「光と影を意識して描く手法」に加えて「上手に色を塗る手法」と段階を踏んで練習をしていくうちに、最後には色鉛筆でカラフルな絵を描くことができるようになるという流れになっています。
この本を手がけたのは、肖像画家の小野日佐子さん。京都造形芸術大学で教鞭をとるかたわらメディアにも登場し、その経験から編み出した「絵が上手くなる」手法が注目を集めています。
今回、記者は実際にトライしてみて、最後までしっかり学べばかなり上達するかも~と思いました。ただし、やることは簡単だけれど、練習は必須。絵が上手くなりたいという方は、じっくりと取り組めば「絵なら私に任せてっ」と言える日がくるかもしれません!!
【おまけ】オリジナル課題「トマト」を描いてみよう!!
最後に、今回の成果ということで、オリジナルの課題として「トマト」を描いてみましたので、披露させてくださ~い。特に気をつけたのは、はじめに線を引いておおまかな形を取ること、輪郭はやわらかく、濃い→薄い順で描くこと。
なんとなくそれっぽい感じになってません? あ、自己満足!?
仕上がりがこちら!! 胸を張って出せるほどのものではありませんが、最初のリンゴよりは陰影がついて立体感が出てきたと思いませんかっ!? 「トマトと言われな分からんわっ」という声も聞こえてきそうですが、実質数時間でここまで描けるようになったのは、レッスンの効果あり! と言っていいのではないでしょうか。ぜひ皆さんもチャレンジしてみてくださ~い。
【書籍情報】
書籍名:誰でもすぐになぞるだけで絵が上手くなる!魔法の塗り絵 Vol.1 静物編(出版:神宮館)
著者:小野日佐子
出版年:2014年6月22日
価格:1000円(税別)
※7月26日には「Vol.2 風景編」発売
参照元:神宮館
執筆=シナモン (c)Pouch
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