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今年の春、ギニアで感染が確認された「エボラ出血熱」。日本ユニセフ協会によれば、それ以後、隣国リベリアとシエラレオネにも感染が広がり拡大し続けているのだそうです。

「エボラ出血熱」とは、フィロウイルス科エボラウイルス属のウイルスを病原体とする急性ウイルス性感染症のこと。

発病は突発的で、発熱や悪寒、頭痛そして筋肉痛などを引き起こします。また食欲不振などから、嘔吐や下痢、腹痛などをも発症。進行が進むと全身から出血し死に至るという、致死率50%から90%の、非常に危険な感染症です。

世界保健機関(WHO)は、7月6日から8日の間に合計44人の感染が判明し、21人が死亡したと発表。

ユニセフらが感染拡大防止の支援活動をするなど対策には努めているものの、現地住民らが抱く「エボラ出血熱への誤った知識や差別を恐れる気持ち」などによって、経過確認のための立ち入りを拒否・抵抗されるといった現状がある模様。

早期発見、その後の感染者の隔離と対処療法。これらが速やかに行われることが、感染拡大を止める必須事項であるのにも関わらず、なかなか難しいのが現実なようです。

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さてエボラウイルスですが、感染力は強いものの空気感染することは基本的になく、感染者の体液や血液に触れないかぎりは感染しない、といわれています。

そのため治療にあたるにはビニール手袋や防水シート、ビニールマットなどが最重要。ユニセフはこれら緊急備品や、医薬品に医療機器、水の提供を行っているほか、人々に正しい知識を持ってもらうべく広報活動および衛生活動をも実施しているんですって。

今年4月までに、ギニア・リベリア・シエラレオネ計3カ国のエボラ出血熱への対応のためにユニセフは各10万ドル、日本円にしておよそ1千万円ずつを拠出、感染拡大防止支援を続けている模様。しかしながら、感染拡大は今なおとどまる事を知らず、今後の動向が懸念されています。

一方WHOは7月2日から3日、ガーナの首都アクラで、感染3カ国を含む周辺11カ国の保健省高官やパートナー団体、エボラ出血熱の元患者。また航空会社や鉱山会社、支援団体らを交えた会議を実施。その際発表された感染状況は、次のとおりです。

ギニア

感染者413人(確認293人、推定88人、疑い32人)
うち死者303人(確認193人、推定82人、疑い28人)

リベリア

感染者107人(確認52人、推定21人、疑い34人)
うち死者65人(確認33人、推定17人、疑い15人)

シエラレオネ

感染者239人(確認199人、推定31人、疑い9人)
うち死者99人(確認65人、推定29人、疑い5人)

以上を踏まえ、外務省は上記3カ国に渡航・滞在する場合は、ギニアについては在ギニア日本国大使館、リベリア及びシエラレオネについては在ガーナ日本国大使館(リベリア及びシエラレオネを管轄)等から最新の関連情報を入手するよう呼びかけています。また仮に現地を訪れる際には、「野生動物の肉(Bush meatやジビエと称されるもの)を食さない」など、エボラ出血熱の感染予防を自ら心がけるようにしましょう。

参考元:日本ユニセフ協会 外務省海外安全ホームページ

執筆=田端あんじ (c)Pouch