kaji
夫が家事に協力してくれるという。「素晴らしい!」と思う。……思うのだけど、実際にやってもらうと、そんなにスムーズに事は進まないようで、見ている側としてはついイライラしてしまう。

最初の数回は、お礼を言って感謝の気持ちを十二分に表してから、こっそり後からお皿を洗い直したり、洗濯物を畳み直したり、なんてことも出来るけれど、毎回そんなことはやってられない。そして、結局言ってしまうのです。

「あのね、お皿を洗うときはねえ……」

そのひと言! もしかしたら、家事ハラスメント、略して「家事ハラ」かもしれませんよ!

本日は、旭化成ホームズ「共働き家族研究所」が行った「妻の家事ハラ」に関する実態調査結果についてご紹介します。よその家庭はどんなことになっているのか気になる方、必見ですよっ!

旭化成ホームズ「共働き家族研究所」は、夫の家事協力に対する妻のダメ出し行為を「妻の家事ハラ」と定義し、「妻の家事ハラ」の実態調査結果を発表しました。

30代〜40代で子育て中の共働き夫婦を対象としたこの調査により、「夫の家事参加率」が9割を超え、同時に「妻から家事に対する駄目出しを受けた経験を持つ夫」も約7割にのぼることが分かりました。

駄目出しを受ける家事で多いのは「食器洗い」と「洗濯物干し」。その理由は「やり方が雑」「やり方が違う」「不経済」という意見が目立ったようです。

一生懸命やったのにダメ出しをされればやる気がなくなるのは人情というもので、「妻の家事ハラを受けた夫のやる気がなくなる率」は実に約9割にものぼる、という結果に。

また、妻の方もダメ出しはしてみるものの、「感謝の気持ちを述べる」「一緒に家事に取り組む」などと、夫の気持ちを気遣う面も見られています。

結果として、全体の約8割は「夫婦仲が良い」と感じており、結果オーライな雰囲気が伝わってきます。

「家事」というひとつの仕事を、ふたりの人間が一緒にやろうとすれば、最初は摩擦が起きるのも当然で、これは妻と夫に限ることではありません。少し前までよく耳にした「嫁姑戦争」なんていうのも、火種がこの辺りから来ていた場合も多かったのではないでしょうか。

嫁姑と夫婦が違うのは、夫婦はほとんどのケースで「好きで一緒になった」という点。ましてや、夫婦のあり方として「共稼ぎ」という形を共に選び、「家事も分担してこなそう」と考える夫婦であれば、お互いが歩み寄り、試行錯誤を繰り返しながら、心地よい家事分担、家計分担、家族のあり方を手に入れることがきっとできるはず。

夫は妻の「家事ハラ」にめげず、妻は自己流にこだわりすぎずに家事の方法を夫ともう一度考えて、ゆっくりと軟着陸ができるといいですね。

参照元=旭化成ホームズプレスリリース
撮影・執筆=中野麦子(c)Pouch

▼旭化成ホームズでは、同社ホームページのスペシャルサイト『妻の家事ハラ白書』にて、ドラマ風の再現ムービーを公開中。