幼虫&成虫グミ-s
世の子供たちはもう夏休み! 目をキラキラさせて、セミだのクワガタだのと騒ぐ男子を「何が楽しいんだか」と冷めた目で見ていた遠い日が、懐かしい今日この頃。

しかし、そんな昆虫が苦手な女子からも注目を集めそうな品を発見ッ。そう、こちらのカブトムシと幼虫たち、実はれっきとしたスイーツなんです‼

本物と見まがうばかりのカブトムシと幼虫の正体は、なんとグミ。幼虫グミの胴体部分はカルピス、茶色の部分はコーラを使用しているのだとか。おなかの中に入れたブルーベリージャムが、プルンとした白い胴体から透けて見えているのが、なんともリアルで、口に入れるのを躊躇してしまうこと間違いなし。黒光りする胴体や足のトゲトゲまで忠実にかたどられたカブトムシグミは、コーヒー味なんだそう。
幼虫グミ1-s

これらのグミを提供しているのは、福島県の田村市にある施設「スカイパレスときわ」。関連施設のカブトムシ自然観察園にちなんで、スタッフや市の職員が、“キモ美味しいスイーツ”の一つとして作り上げたものなんですって! 虫に触ることに抵抗感を持つ若者が増えている昨今、虫に親しんでもらい、ひいては生命の尊さや自然への関心を高めてもらおうと考案したものなんだそう。キモカワイイならぬ、キモ美味しい昆虫のスイーツとは、なかなか鋭いところをついてますよね~。

このスイーツのシリーズとして、幼虫グミをゼリーに入れた「キモ美味しいゼリー」や、幼虫をかたどったドーナツ、豆乳プリンも登場。いずれも完成度が高く、スタッフのみなさんの力の入れようが伺えます。

幼虫のことを同地域では“ねぎりむし”と呼ぶことからネーミングした「ねぎりドーナツ」。
ねぎりドーナツ-s

豆乳のプリンに粒チョコを埋め込み、ブルーベリージャムを添えた「幼虫プリン」。こちらはまだ食べやすいかも……
豆乳プリン-1

キモ美味しいゼリーのコーヒー味と炭酸レモン味バージョン。幼虫グミとゼリーのダブルのプルプル食感が後を引きそう。
コーヒーゼリーs
炭酸レモン1-s

最新作は、地域の特産品であるシソジュース(あぶくまの紫源郷)を使った「キモ美味しいゼリー」。見れば見るほどリアルです。
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現在は、同施設のレストランでお子様ランチのデザートとして提供するなど、試食してもらったうえで反応をうかがいつつ、商品の開発に試行錯誤を重ねているところ。今後は、量産体制も検討しているといいます。ちょっと食するのに勇気が必要だけど、お土産で渡したら盛り上がりそう~! 正式な商品化が待ち遠しいです‼

参考:こどもの国ムシムシランド
執筆=沢野ゆうこ(c)Porch