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卵かけ御飯、略してTKG(Tたまご Kかけ Gごはん)。無駄を削ぎ落とした、美しいとさえ感じるほどのシンプルな絶品料理。今までPouchではTKGに最適な卵黄の醤油漬け台湾のシエンタン風の塩漬け卵10種類のTKGアレンジレシピを紹介して参りました。

記者はTKGを愛する者の一人として、新たなTKGをいただくべく日夜調査に励んでいるわけですが、またもや見つけてしまいました。ねっとりと濃厚な黄身の食感が狂おしい、黄金色に輝く絶品の「味噌漬け卵黄」を!

あまりの絶品さ加減に、TKGラバーどころかTKGジャンキーを量産してしまう恐れがあります。が、危険ドラッグよりは危険じゃないだろうという編集長判断により、記事執筆の許可がおりましたので、紹介します。

■味噌漬け卵黄の作り方

【材料】
・卵黄 1つ
・味噌 大さじ3程度

【準備するもの】
・おちょこやリキュールグラスなどの小さい容器
・ラップ
・スプーン

容器は卵黄がすっぽり入る大きさであれば何でもOK。
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味噌が多めに必要になりますが、卵の入っているプラスチックのパックでも作れます。でも10個入りの卵パックを全部使って作るとなるとジャンキーすぎる気もしますので、カットして使ってください。

【作り方】
1.グラスにスプーンで味噌を入れ、くぼみを作る。このくぼみに卵黄を入れるので、卵黄のベッドを作るような気持ちで丁寧に味噌をグラスに入れてください。
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2.卵黄を味噌のくぼみにそっと入れる。
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3.卵黄の上から味噌をそっと乗せかける。卵黄がしっかりと味噌のお布団に包まれるように丁寧に味噌を入れてください。
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4.ラップをかけて冷蔵庫に入れ、2晩以上寝かせたらできあがり。
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■注意点!

多少の手間をかけてでもケガレない(=味噌がついていない)味噌漬け卵黄を食べたいと思う場合には、15センチ四方の清潔なガーゼを使ってつくります。1の段階で味噌の上にガーゼを置き、その上にそっと卵黄を乗せてガーゼで卵黄を包んで味噌をかぶせてください。ガーゼを使った方が、味噌から卵黄を取り出すのが圧倒的に楽です。
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塩分の強い味噌を使うと、当然ながら味噌漬け卵黄も塩気が強くなります。あまりに塩気が強いとせっかくのTKGが台無しに。塩気が強い味噌の場合は、漬ける時間を短くするか、味噌をお酒で伸ばしてください。記者は麦味噌の甘い味が好きなので、今回も麦味噌を使用しました。

■実食!

味噌をよけてみると、黄金色に輝く卵黄が。まるでゴールドラッシュで川底から砂金を見つけた開拓者のようにうれしい気持ちになるはずです。まあ、必ず見つかるけどね。しかもすぐに見つかるけどね。自分で埋めてるんだし。
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ガーゼで包んだ場合は、発掘作業が非常に楽です。
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お箸を入れてみると、ねっとりとした感触。卵黄は黄金色の塊になっていて、お箸でつまんでちぎることができます。
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一口食べてみると、いくらのような風味と食感。ほやほやと湯気を立てる白いご飯と一緒にお口に運ぶと、「ああ、TKGのある国に生まれてよかった」と感涙にむせぶこと、間違いなし。
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あまりにおいしすぎて、幸せを感じさせるホルモン「セロトニン」が腸からドバドバ出ててしまうはず。食べ終わった瞬間に無意識のうちに容器に味噌を入れることになるはずので、中毒にはお気をつけて。

残ったお味噌は、お味噌汁に使うも良し、容器をそのまま利用して野菜スティックのディップとして使うのも良し。とにかく絶品の味噌漬け卵黄。お酒のつまみとしてもオススメです。ぜひお試しください。

料理・撮影・執筆=山川ほたる (c) Pouch