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私たちの子どものころは各家庭の冷蔵庫には必ずといってよいほど常備してあって「牛乳」。「栄養足りなければとりあえず牛乳飲んどけ」ってぐらい、健康の代名詞として推奨されておりました。

ところが時代は変わったものですねー。最近では「牛のお乳は体に悪い」という唱える人も増えています。市販の牛乳は高温殺菌だから栄養価が低いとか、異種タンパク質だから体に負担になるとか、実はGHQの陰謀だなんて話までも……ホンマかいっ!

まあ、そのへんは食への考え方によって自分なりの選択をすればよいとして、それを抜きにしても、「牛乳の味が嫌い」「牛乳を飲むとどうもお腹をこわしちゃう」「牛乳アレルギーな体質で」などの理由から飲まない(飲めない)人もいることでしょう。

そこで、牛乳の代替品にはどんなミルクがあるのかを調べてみることに。豆乳は皆さんご存知でしょうが、それ以外にも米、アーモンド、麦、ココナッツ、カシューナッツ、ヘンプ(麻の実)、ゴート(やぎ)、シープ(羊)、……と世の中には実にいろいろなミルクが存在してるんです! 今回はその中から米、大豆、アーモンド、麦の4種を実際に飲んでみて、各ミルクの特徴、栄養価、味の違いについてレポートしたいと思います!

■ ライスミルク

米を主食としてるのに、お米からできたミルクがあるなんて……皆さんは知ってた?
主な原料:米、水、サンフワラーオイル(ひまわり油)
栄養価:1カップあたり100kcl。コレステロール、グルテンがフリーが0%。プロテインや脂肪分も少なく、胃腸が弱い人も負担なく飲める
味:ひとくち飲んで、「うっす」! 思わずそう叫ぶほど味がうすい。家族に飲ませたら「米のとぎ汁……?」とビミョー顔。ミルクだからって牛乳をイメージしていると、あまりの淡白さに驚きます。豆乳をさらにうすくした感じ。そのぶん非常にサッパリと飲めるため、牛乳のコクや濃厚さが苦手な人にはオススメ。
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■ アーモンドミルク

最近、タレントの優香さんがCMもしている「アー乳」ってやつですね。私は筑波乳業から出ているものを試してみました。
主な原料:アーモンド、水
栄養価:1カップあたり約124kcl。こちらもコレステロール0%。カルシウムやナトリウム、マグネシウムが豊富
味:飲んだ後にアーモンドの風味が口の中にわき上がります。アーモンド好きにはいいですね。今回は無糖のものにしましたが、やはり甘くしたり、シェイクやスムージーに使ったりコーヒーに足したりして飲むのがいちばんおいしいかと思います。
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■ 豆乳

この中で日本人の認知度がいちばん高いであろう豆乳。コンビニやスーパーでも手軽に買えます。
主な原料:大豆、水、砂糖、植物油脂、食塩など
栄養価:1カップあたり約137kcl。プロテインの量は牛乳を少し下回るぐらいながら、脂肪分は牛乳の約半分。女性ホルモンに似た働きを持つ大豆イソフラボンを摂取できるのもうれしいところ
味:普段から飲み慣れているため、ライスミルクなど他のミルクに比べるとかなり飲みやすい! まろやかさがあり、単体でもおいしく飲めます。
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■ オーツミルク

オーツというのは燕麦(えんばく)のこと。最近はシリアルのグラノーラで日々の食生活に取り入れている人も多いのでは。購入したいという方は「オーツミルク」ではなく「オーツドリンク」で検索すると出てきますよ。
主な原料:オーツ麦、ひまわり油、紅花油、食塩など
栄養価:1カップあたり約115kcl。こちらもコレステロール0%。繊維が豊富なのが特徴。プロテインは牛乳の1/3だが、ライスミルクやアーモンドミルクよりは多い。
味:砂糖不使用のため豆乳やアーモンドミルクのように甘さがいっさいないのかと思いきや……甘い! そのためか単体で飲んでもなかなかおいしく飲めます。意外!!
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■ 牛乳

主な原料:生乳
栄養価:1カップあたり約137kcl。カロリーは他の代替ミルクに比べて高めですが、カルシウムはもとより、タンパク質、脂質、炭水化物などさまざまな栄養がバランスよく含まれているのが特徴。
味:最後に牛乳も。他のミルクを飲んだ後に改めて口にしてみると、濃厚な味わいで独特の風味があるのがわかります。
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以上をふまえて比較してみるとこんな感じ。

おいしさ オーツミルク>牛乳>豆乳>アーモンドミルク>ライスミルク
飲みやすさ オーツミルク>豆乳>牛乳>アーモンドミルク>ライスミルク
栄養バランス 牛乳>豆乳>オーツミルク=アーモンドミルク>ライスミルク
(※あくまでも個人的な見解ですので、参考程度にお考えください)

いかがでしたか? 今回ご紹介した代替ミルクはネットでも簡単に手に入りますので、ぜひ皆さんも新しい味を試してみては? 気分や体調、合わせる食べ物などによって飲み分けるのもよいですね!

参考:Daily Mail
執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch

▼ミルク5種。同じ白でもそれぞれ色や濃厚感に違いがありますねー

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