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先日8月16日(土)17日(日)、東京と大阪で行われた国内最大級の都市型音楽フェス、サマソニこと「サマーソニック」。当サイトでたびたびフェス好きをアピールしている記者、今年数年ぶりに、サマソニに参加してまいりましたよ! 

向かったのは千葉マリンスタジアムおよび幕張メッセにある、東京会場。しかしながら、「コレだけは絶対に観たい!!」というアーティストは1日目に出演する米ヒップホップグループ「De La Soul(デ・ラ・ソウル)」のみというユルさだったので、今回はサマソニならでは、充実しまくりの邦楽アーティストを中心にライブ行脚を決行することに。

テーマはずばり、「J-POP」。もひとつ加えるなら、アラサーオーバー世代にドンピシャ刺さるJ-POP! いつも洋楽しか聴かない記者が生ライブを体感、気がつけば大興奮してしまっていた邦楽ベストライブ5つを、ご紹介したいと思いますっ。

第5位 森高千里with tofubeats/レインボーステージ(幕張メッセ)

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アラサーオーバー世代にはおなじみ、歌手の森高千里さんが、若干23歳にして歌手・音楽プロデューサー・DJを1人でこなす新世代アーティストtofubeats(トーフビーツ)さんとコラボした同ステージ。母にして今年45歳(!)になったという彼女、それなのにステージに立つ森高さんの美貌と美脚は当時のまま……なんということでしょう! まずはその事実に、ただただ驚愕です。

もちろん歌声も当時そのまま、ミニスカートで名曲「私がおばさんになっても」を歌う姿にもなんら違和感はなく、驚きを超えて感動の域にまで達してしまった記者。tofubeatsさんの手から生み出される電子音と彼女の美声が混じり合うことで、森高さんがだんだん「歌うアンドロイド」にしか見えなくなってきたことは、言うまでもありません。

第4位 木村カエラ/千葉マリンスタジアム(マリンステージ)

ママになってますますパワーアップしているカエラちゃんを一目観るべく、灼熱地獄のマリンスタジアムへ向かった記者。メッセ前からピストン運行している無料シャトルバスを使用するため並ぶのは億劫だったので、ここはお金に物を言わせてタクシー乗車1択です(1メーターだしね)。

会場に登場するや否や、聴こえてきたのは「Butterfly」「リルラリルハ」「Jasper」などヒット曲のオンパレード。CMなどで耳にしているため、歌えちゃう! 気がつけばノリノリでタオルぶんぶん回していた記者、パワフルな歌声から一転、MCで聞かせてくれたキュートすぎる声にもキュン。カエラちゃんがフェスに映えるアーティストなのだということを、改めて実感させてくれたライブだったのでした。

第3位 華原朋美/ガーデンステージ

「ともちゃん」の愛称でおなじみ、アラサー・アラフォー世代の多くはおそらく、昔カラオケで死ぬほど歌ったであろう彼女を観に、いざキャンプエリアに隣接された原っぱに広がるステージ、ガーデンステージへ。

小雨まじりの曇天の中登場した彼女、その声は想像をはるかに超える伸びやかさ、美しさで、思わず息をのんでしまった記者。ハイトーンボイスは当時そのまま、いやむしろ、当時を超えるクオリティーにまで進化しており、改めて「ともちゃんって歌上手いなぁ」などと感心してしまった次第です。

「20代の頃はほとんど病んでましたから」「テレビとか観て、私のこと怖いっていう人もいるけど(笑)」などなど、ふっきれたかのような笑顔で自虐MCを展開するともちゃんに、心からのエールを送らずにはいられない、そんなステージでした。いやね、歌手なので当たり前っちゃ当たり前なのですが、ともちゃんはマジで歌上手いよ! お世辞抜きですごかった!

第2位 DREAMS COME TRUE/マリンステージ(千葉マリンスタジアム)

実は初めて買ったシングルCDがドリカムだった記者(当時小学1年生)、ならば観ないわけにはいかないでしょう! というわけで、スタンド席最前列で観ちゃいましたよ、生ドリカム。太陽光地獄から身を守るべく、妖怪さながら、頭からすっぽりストールを被ってね。

まさかまさかの「うれしい! たのしい! 大好き!」からのスタートに早くもボルテージは最高潮、その後「決戦は金曜日」「何度でも」など名曲のオンパレード、会場内にいる観客一同、即座にドリカムワールドへトリップ。

中でも最も感動したのが、誰もが知っている究極のラブソング「LOVE LOVE LOVE」でした。もうね、イントロを聴いた瞬間から号泣です。ぽろぽろぽろぽろ、自分でも引いてしまうくらいの大号泣だったのですよ……いやはや吉田美和さんの歌力、恐るべし。

第1位 TOKIO/レインボーステージ(幕張メッセ)

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実は今回のサマソニ、自分の中のメインアクトは冒頭で触れた「De La Soul」だったのですが、裏メインアクトはTOKIOだった記者。そんなわけでステージ前、とまではいかないものの、ブロック最前列でライブ開始まで待機。だって「村一揆」こと、TOKIOライブの盛り上がりを、人生1度は体感してみたいじゃあないですか!

「宙船」「AMBITIOUS JAPAN!」など怒涛のヒット曲メドレー、続くMCでは「ジャニーズで初めてやってまいりました!」「44歳から36歳までいます」「おっさんでーす!」など自虐をかます辺りも、実にTOKIOらしい! そしてなによりね、ステージングが、音が、すんごくロックしてたのよ! 

好奇心のみでライブに臨んではみたものの、TOKIOがロックバンドであるというまぎれもない事実が、そこにはありました。コレ、あのとき会場にいた全員が感じていたことなんじゃないかなぁ。ラストは名曲「LOVE YOU ONLY」で大合唱、そこに満ち満ちていた「ロックファンからTOKIOに向けられたリスペクト」を、ひしひしと感じてしまった記者だったのでした。

撮影・執筆=田端あんじ (c)Pouch