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毎月21日は漬け物の日。そして8月21日には名古屋市の萱津(かやつ)神社で「香の物祭」が開かれるんだとか。そんな日にはやっぱり漬け物を食べなきゃね。そう思って調べていたら、目についたのが「漬け物ドッグ」。

皆さん、「漬け物ドッグ」ってご存知ですか? 兵庫県神戸市垂水区ののパン屋さん、「陸ノマル井パン」さんが販売している、キュウリの浅漬けが小振りのフランスパンにまるまる1本挟まった総菜パンです。浅漬けがパンから飛び出してしまって、すっごい存在感なのです。

あれ、おいしいのかしら。疑いを持ったので、食べてみることにしました。ええ、自作で漬け物ドッグを作ってね。だって、記者(私)の本領は食のレポーターじゃなくて「手抜き自炊」ですから!

正直言って、記者は「漬け物ドッグ」をそんなにおいしいものだと予想していなかったのです。だってキュウリは青臭いでしょ? サンドイッチにはキュウリも使われるけれど、あれはハムや卵の包容力があってこそやっていけているのであって、キュウリが具材として自立できっこない! 「漬け物ドッグ」には浅漬けとともに青じそジュレが挟まれているらしいけれど、マヨネーズやケチャップほどの働きが青じそジュレにできるのかしら!? そう思っていたんです。

だけど、違いました。キュウリの浅漬け、立派だった。キュウリの浅漬け&青じそ風味は、ホットドッグのソーセージ&ケチャップ並に良い仕事をしていました。キュウリは体の熱をとるっていうし、もう「ホットドッグ」の対抗馬として「クールドッグ」と銘打ち、ロサンゼルスあたりで売り出せばいいんじゃないかしら! オーガニックな素材を使って作れば、ビバリーヒルズのヘルシー嗜好なベジタリアン&セレブ達に人気になっちゃうかもしれません。

ということで、「クールドッグ」、じゃなかった「漬け物ドッグ」Pouch版のレシピは以下。青じそジュレはネット上で「青じそドレッシングでもいける」という意見をちらほら見かけたので、そのまま採用させていただきました。ぺこり。

【Pouch版漬け物ドッグのレシピ】

<材料>
・フランスパン 15センチ幅程度
・キュウリの浅漬け 1本
・青じそドレッシング 適量
本家の漬け物ドッグは、小振りのフランスパンに挟んであるそう。でも、そんなこじゃれたパンが置いてあるスーパーはあまりないだろうので、普通のフランスパンを使いました。

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<作り方>
1. パンを切ります。フランスではフランスパンをパンの耳が丸く残るようにスライスするのではなく、適度な幅に切って横にナイフを入れるそうです。本当かはわかりませんが、今回もその形に切ります。半分だけ使います。
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2. キュウリの浅漬けをパンに挟みます。
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3. 青じそドレッシングをパンと浅漬けの間にお好みでたらします。市販の浅漬けは割と塩気が強いので、青じそドレッシングは味をみながらかけてください。
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以上! 後はかぶりつくだけ! めちゃ簡単!

サンドイッチのキュウリと違って、キュウリの浅漬けの青臭さは少なめ。キュウリの味わいと塩気が、青じぞドレッシングによって引き立てています! いうなれば、フランスと日本のマリアージュって感じでしょうか。

ちなみに、ホットドッグ用のパンでも作ってみましたが、ホットドッグ用のパンならばソーセージのほうがよさそう。フランスパンをがぶっと噛みながら浅漬けを味わうのがよいのです。

朝ごはんにも良さそうな漬け物ドッグ。さっぱりとしたものが食べたいと思った日などに、ぜひ試してみてください!

料理・撮影・執筆=山川ほたる (c) Pouch