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写真にしろ映像にしろ、モノクロの世界ってなんだか惹きこまれてしまいませんか? 今回ご紹介するのはァン・ホーという中国人フォトグラファーが1950年代から60年代にかけて撮影した写真の数々

場所は香港。第二次世界大戦後、香港はイギリスの植民地としてめざましい経済的発展を遂げていきましたが、ホー氏がカメラを向けたのはあくまでも市井に生活する人々。ごく普通の毎日の中で生きる女性や子どもたち、仕事をする人たちの姿が白と黒のみの美しい写真の中に収められています。

1949年に上海から香港に移り住んで以来、香港の日常の風景を撮り続けてきたホー氏。けれど、当初は写真を撮るのに非常に苦労したことも。「肉屋の主人が包丁片手に私を切り刻むぞって言うんだ。写真を撮ると魂を抜かれると思ってたんだ」なんて思い出をサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙に語っています。“写真を撮る”ということがまだそんなふうに思われていた時代だったんですね。

“古きよき時代”は万国共通なんでしょうか。どこか懐かしい気持ちにさせられ、一枚一枚を隅々まで眺めていたくなるホー氏の写真の数々。これらの作品は彼の最新写真集『Fan Ho: A Hong Kong Memoir(ファン・ホー 香港回顧録)』に収められているとのこと。気になった方はホー氏のFacebookやホームページを要チェック!

参照元:modernbook.com、Facebook(Fan Ho
執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch

▼ファン・ホー氏の作品。1950年~60年代の香港のストリート風景

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