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肌寒くなるこれからの時期、焼き鳥やおでんを肴にお酒が飲みたくなりますねぇ! パテをつまみながら赤ワインを飲むよりも、日本人なら唐揚げに生ビール! ということで、南フランスの居酒屋「IORI(いおり)」にお邪魔してきました。

【トゥールーズにオープンしたばかり】

フランス南西部の中心都市トゥールーズに今年2月にオープンした同店。中心都市とは言いつつも、パリのようにホンモノの和食が食べられるお店はおろか、日本食材店もない街なので、和食が食べられる同店は有り難い存在です。

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同店は市内のキャピトルと呼ばれる中心部からほど近い、レストランやバーが軒を連ねる路地の一角にあります。シックでオシャレな外観ですが、店内へ入るとそこはもう、ジャパン!! カウンターにずらりと並んだ日本酒や焼酎を前に「うん、ここは日本の居酒屋だ」と納得。

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【90年代POPミュージックが流れいてる!】

店内に足を踏み入れると、90年代のポップミュージックが流れており懐かしい雰囲気。座席はカウンターやテーブル席のほか、お座敷もあります。フランスのお客さんにはカウンターやテーブル席が好まれるのだそうですよ。

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【どんな和食が食べられるの?】

お店のコンセプトは「外国人だけでなく日本人も楽しめる居酒屋」。オーナーの幡本(はたもと)さんによれば「フランス風にアレンジされた和風料理ではなく、ホンモノの和食を出したいと思った」とのこと。このため、メニューは焼き鳥に唐揚げ、コロッケにきんぴら、揚げなすに刺身などなど、居酒屋の定番メニューがずらり! 〆に食べたいうどんや焼きおにぎりなども。食材はパリにある日本の業者から仕入れているそうです。

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【どんなお酒が人気?】

こだわりの日本酒は15種類、焼酎は10種類。このほか梅酒や酎ハイ、カクテルなども多数あります。当地ではなかなか飲めないキリンの生ビールも! 幡本オーナーにおすすめを尋ねてみたところ、日本酒はなら秋田こまちが原料の純米大吟醸「やまとしずく」スペイン産の「寿司ワイン」だそうです。また、フランス人のお客さんには梅酒が人気だそうですよ。

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【フランス人のお客さんの反応】

記者は「枝豆とししゃも、揚げたこ焼きにキリンの生ビール(17.5ユーロ/約2450円)」を試食、数年ぶりに居酒屋の味を堪能いたしました。幡本オーナー曰く、フランスの方々は「コロッケ」や「揚げたこ焼き」が大好きなのだとか。真相を探るべく、食事に来ていた5人グループに感想を尋ねてみました。

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「2回目の来店です。前回はシェフをしている日本の友人に連れてきてもらいました! 今回は揚げたこ焼きとおでん、ししゃもに山くらげをいただきました。揚げたこ焼きは広島で食べたものと味が似ていて、美味しかったです

「ししゃも最高!」

「揚げたこ焼きウマイッ!」

取材中にもししゃもとたこ焼きを注文するお客さんの姿が目立ちました。なんだかちょっと意外な気がするのは記者だけでしょうか? 

10月からはランチタイムもオープン、日替わり定食を提供とのことです。幡本オーナーを始め、個性的なスタッフのみなさんとの会話も楽しい「IORI」。フランスにありながら日本の風が心地よく流れるお店でした。

■IORI(いおり)
住所:20 rue des Paradoux 31000 Toulouse
電話番号: +33-561-280-247
定休日:日・月曜
営業時間: 19:30〜深夜

取材協力:IORI
料理・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch

▼1999年よりフランス在住という幡本オーナー(左から2番目)とフランス在住歴の長いスタッフのみなさん

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▼19:30〜20:30まではハッピーアワー! 通常5ユーロ(約700円)の生ビールが3ユーロ(約420円)

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