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JR錦糸町駅北口より徒歩3分ほど。ロッテシティホテル錦糸町の脇にあるのは、カウンター10席ほどのこじんまりとしたラーメン屋「麺や佐市」。ここでは都内でも珍しい、牡蠣を使ったラーメンが食べられるとのこと。魚介系ラーメンを出す店なら数あれど、はて、牡蠣を全面に出したラーメンとは。

実際にお店へ行ってきました。

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券売機を見ると、「らぁ麺」・「つけ麺」(各880円)といたって普通のメニューの横に……あった、あった。同店の代名詞でもある「牡蠣拉麺」(880円・以下牡蠣ラーメン)をはじめ「牡蠣つけ麺」(880円)・「牡蠣佐市麺」(1180円)など牡蠣を使用したメニューが並びます。さらに「牡蠣2個」(120円)という珍しく、そしてやたらリーズナブルなトッピングまで。

また、壁に目をやると北海道・釧路直送の「売り切れ御免 生カキ1ヶ400円」なんて張り紙もありました。ちょっと気になりますね。

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ここで、7割方埋まった店内を観察してみると、どうやらお客さんの多くが牡蠣ラーメンを注文しているようで、その人気ぶりがうかがえます。生カキも気になるけれど、今日のところはひとまず牡蠣ラーメンを注文。

■化学調味料は一切不使用! 体にしみこむ高純度の牡蠣エキス

食券を店員さんに渡し、待つこと5分。カウンター越しに牡蠣ラーメンが到着しました。見るからに濃厚そうな飴色のスープが放つ磯の香りに、視覚嗅覚ともに刺激されます。

実際にスープを飲んでみると、なんとまあ強烈な牡蠣エキスだこと。これで無加調(グルタミン酸ソーダ不使用)なんですって。臭みを一切排除された牡蠣の旨みが、舌から喉へ、喉から食道へと闊歩していきます。

濃厚であるがゆえ、魚介特有の塩気もそれなりに効いていますが、この絶妙なしょっぱさもこのラーメンの醍醐味ではないでしょうか。

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麺は中太ちぢれタイプで、かなり硬めです。博多ラーメンでいう「バリカタ」に近いコシを残し、食べ応え充分。具は牡蠣2個、貝割れ、白髪ネギ、糸唐辛子、そしてきざみ海苔。香ばしくソテーされた牡蠣は、決して大ぶりではないけれどプリッとした弾力を残しています。また、大量のきざみ海苔がスープに溶けるにつれ、磯らしさがよりアップします。

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牡蠣の純粋なエキスを100%、いや200%感じられる、麺や佐市の牡蠣ラーメン。通常の牡蠣料理では満足できない、牡蠣上級者におすすめしたい逸品です。また、せっかくの濃厚スープなので、お腹に余裕があれば別売りの「めし」(120円)や「半めし」(100円)を入れて“濃厚牡蠣雑炊”を楽しむのもよさそうです。

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【麺や佐市】
住所 東京都墨田区錦糸4-6-9 小川ビル 1F
電話番号 03-3622-0141
営業時間 11:30~14:30 17:00~翌2:00
定休日 月

執筆・撮影=井上こん(c)Pouch