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長野県小布施町。記者(私)も過去に取材で訪れてすっかり魅せられ、プライベートでも訪れたほど、四季折々の風景と風情ある街並みがステキなところです。

そんな小布施は「栗と北斎と花のまち」として知られるほど栗が有名。「小布施栗」と呼ばれブランドにまでなっているのですが、現在、「オバケみたいなモンブランがある!」「ポケモンに登場するモンジャラみたい!」とネットでも話題騒然となってる栗菓子が存在するんです。

それが老舗和菓子店「小布施堂」が出しているモンブラン、その名も「朱雀」!

ふつうモンブランといえば小ぶりの上品な姿を想像しますが、この「朱雀」、実に威風堂々としたたたずまい! モンブランの概念をかるーく覆してくれます。

【そうめんのようなモシャモシャは何!?】

なんせ、ケーキ部分が見えない! モシャモシャのそうめん状のものが覆いかぶさっている……。実はこれ、なんと穫れたての新栗! 蒸した栗の皮を除き、そうめん状に裏ごししたものを、栗あんの上にふわりと盛っているそう。なんて贅沢な!

【尋常じゃないこだわりぶり】

そして、新栗の繊細な風味をそこなわぬよう、注文が入ってから栗菓子工場へ取りに走る。作るのだって砂糖も何も加えず栗の甘みだけで作るなど、こだわりぶりも尋常じゃありません。

【そりゃ並びますよね……】

この「朱雀」、今年の販売期間は9月13日~10月19日まで。提供時間は9時から14時までで予約・テイクアウト不可ということですから、当然人気に火がつくのはわかります。しかし、その待ち時間がすごい! 「開店2時間前からすでに行列ができていた」などという人もいるほどです。

それでも、並んででも食べたくなる気持ちもわかりますよね。新栗の仕込み時季、仕込み場界隈でのみ味わえる究極の逸品……おいしいに決まってる!!

今がまさにベストシーズンの小布施。「朱雀」のモンブランを楽しんだあとは栗が落ちた石畳の小道を散策して……行楽の秋にいかがでしょう? ちなみに「朱雀」はお茶付きで税込1,000円です。

参照元:小布施堂
執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch