(前回までのあらすじ)「茨城県、都道府県の魅力度ランキングで2年連続最下位」のニュースにショックを受け、取材をしまくってみた記者。その感動の結末とは……?
取材に行き詰まってきた記者。そのとき、筑波山に響き渡る雷鳴のようなひらめきが。「そうだ! 茨城のアンテナショップに電話してみよう!」……ということで、ググっちゃいました。
【噛めば噛むほど味が出る、それが茨城】
魅惑のアンテナショップ、銀座の「茨城マルシェ」店長・杉山彰啓さんにお話を伺いました。
「残念ではありますが、『別にどうだっていいんじゃん』って県民も多いみたいですね。茨城ってスルメイカみたいに、噛めば噛むほど魅力が出てくるんですよ。メロン、卵、レンコン、ほしいも、栗……『あ、これ茨城県産なんだー!』ってなる。そこはアピールが足らないと思うんですけど……」
やっぱり、シャイな県民性ネバねぇ〜。
「そこが県民の奥ゆかしさというか、美徳というか。茨城は、人間力や温かみがスゴいんですよね。最下位も『ウチが引き受けてあげっぺ?』みたいな気持ちだったりして」
確かに、自らネタにしていくポジティブさはスゴいですよね。
【店長は、とにかく、茨城に関してアツかった!!】
「お店では、世間に知られていない商品や、出始めた商品を全国に発信していきたいです。『これ、茨城で作られてるんだー!』から『じゃあ、行ってみようかな!』ってなるような商品を扱わなくては!!」
杉山店長、激アツトークです。
「実は、酒蔵の数も関東一なんです。一番古い酒蔵は、なんと1141年から続いています……平安時代ですよっ!? ふくろうマークの『常陸野ネストビール』も茨城ですしね。お店に来ると『これも茨城だったんだ!』って発見が必ずあると思いますよ。県民の方が来ても新鮮な品揃えを心がけてます」
古い酒蔵にはビックリ!! 茨城出身なのに、まだまだ知らないことがたくさんあるんだな〜。
【女性にも「意外にいがっぺ!」と、お店は人気!】
「20代の女性が来店されて『茨城、超いいじゃん!』って言ってくださったことがありました。そんな気持ちになる方が増えるように、日々努力ですね」
そういえば、女性に人気の商品ってあったりするんですか?
「私、杉山がデザインした日本酒ボトルが、30〜40代女性に人気が出てきています。マルシェ限定デザイン商品、これからもたくさんリリース予定です。11月からは『ほしいも』の新モノが入ってきます。実は、冬場のほうが来客数は多いんですよ!」
へえー。ほしいも人気、恐るべし。
「『ほしいも』大好物な女性、多いんですからね〜。種類も豊富に取り揃えてます。『茨城のお土産屋さんよりも多いんじゃねぇのけ!?』ってお客様のツッコミが入るぐらいの量の『ほしいも』、置いてるんです」
甘いけどヘルシー。焼いて食べるのも美味しいんだよなあー。
「そういえばっ! 納豆も選び放題ですっ! 現在30種類置いてますね。……でも、もっともっと知られざる美味しい納豆があるんですよっ! まずはじめに水戸の……」
あっ、これはもしや、アツすぎる納豆トークだ。あの〜、店長〜、店長っ! ここで、読者に一言お願いします。
【県民よ、「ありのままで」進め!】
「ハッ!! ……茨城が良いのは、みなさん実はわかってると思うんです。『そのまんまで行きましょう!』みたいな気持ちですかねえ……」
つまり、それは、『Let It Go』的なアレでは……?
「そうです、『ありのままで』。……って、言わせられちゃいましたね。あんまり、流行りに乗っかっちゃうの恥ずかしいんですよ〜」
ありがとうございました。杉山店長は、茨城県民らしく「情熱的なシャイボーイ」だったゾ!!
【県民は「いいべ!」ボタンを押したくてたまらない】
茨城マルシェ・公式サイトの人気コーナー「いいべ!」。「店長のおすすめランキング」の説明はアツく、全県民必読の書だっ!!
もしも、Facebookの「いいね!」が「いいべ!」に変換される茨城弁機能が出たとしたら……? 杉山店長はもちろん、「使うべ!」とのこと!!
【納豆だけじゃ終わらせない、茨城の魅力はネバ〜エンディングッ!!】
茨城の魅力は納豆だけではなかった!! しかし、茨城県民は納豆トークになるとトコトン盛り上がってしまうのだった……これはもはや、習性なのかもしれない。
上野から水戸まで、常磐線で特急を使えば1時間とちょっと。これからの季節、おいしいものもたくさんあります。茨城マルシェでお気に入りの一品を見つけた後は、ぜひ、茨城に遊びに来てみてはいかがでしょうか?
参照元:茨城新聞 , なめんなよ、いばらき県 , 茨城マルシェ
執筆=川澄萌野(c)Pouch
▼県民の荒んだ心に優しく浸透してゆく、茨城王(イバラキング)のラップ
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