kenglye13以前Pouchでも紹介した、まるで本物の金魚を閉じ込めたかのような作品を手掛ける深堀隆介さん。そんな深堀さんインスパイア系アーティスト、ケン・ライさんの作品も本家に劣らず、今にも動き出しそうなハイパーリアルな作品に仕上がっています。

そこで、今回はシンガポールで活動しているケン・ライさんにメールでお話をうかがってみました。

【もちろん生き物は使っていません】

記者は金魚アートをはじめて見たとき「生きている金魚を閉じ込めてつくった作品」なのだとてっきり勘違いしていました。そう思った方もいると思いますが、本物の生き物は使っていません。
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アクリル塗料とエポキシ樹脂を何層にも交互に重ねていき、まるで本物のような質感に仕上げた作品の手法は深堀さんが発案したもの。通常の絵画と彫刻の中間の位置づけだそうです。樹脂の透明度はガラスも凌ぐそうで、まるで本物みたい、というよりも本物よりも本物っぽくさえ見えてしまいます。

【ケン・ライさんにお話をうかがった】

Q. 今回紹介している生き物の3Dアート「Alive Without Breath series」はいつごろから手掛けているのでしょうか?

2011年に、フォトグラファーの友人ジェラルド・ゲイ氏が、金魚アートで有名な深堀隆介さんの作品の動画をぼくに見せてくれた。そのとき彼はぼくに深堀さんの作品を模倣してみたらどうかと提案した。それ以来3Dアートをつくり続けている。

Q. ご自身の作品の中で1番のお気に入りはどの作品ですか?
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白いお皿の中にカメがいる「Live and Let Live」という作品。この作品を見ていると、冷静になれて、忍耐強くいられ、至福を感じることができる。作品づくりではまるで「一瞬」を切りとってしまったかのような仕上がりになるようにしている。カメが小さな魚を追いかけている瞬間に、時間が止まってしまったかのような世界を表現している。

Q. カメの作品にはフンのようなものがありますが、これにはどんな意味が込められていますか?

ぼくの作品では、細部がとても重要な要素になってくるんだ。細部を忠実に表現することで、よりリアルになる。ある程度の不完全さがあると、作品が生き生きしてくる。

Q. 自身のホームページでは深堀隆介さんにインスパイアされたとありますが、どのような点で刺激を受けたのでしょうか?

深堀さんの金魚を生き生きと表現できるところには感銘を受けた。また、深堀さんの作品に対する献身的な腕前と根性にはとても惚れ惚れする。

Q. 現在、取り組んでいる作品について教えてください。
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最近手掛けたのはコーヒーカップに入っているタコの作品「Kopi-O-ctopi」。今は充電期間で少し休んでいる。

Q. 作品名がとてもかわいらしいですね。今後、手掛けていきたい生物はありますか?

赤ちゃんガメとムツゴロウ、カエルに挑戦したいと思っている。

【今月末までシンガポールのギャラリーで展示中】

ケン・ライさんの作品は2014年10月31日までシンガポールのオーチャード・ロードにある「KEEPERS」というギャラリーで見ることができます。現在、世界中から人気が殺到して購入はかなり困難な状態。シンガポールに行く機会がある人はぜひ立ち寄ってみてください。

参考元:Keng Lye
取材・執筆=黒猫葵 (c)Pouch 取材協力=Mr. Keng Lye

▼ケン・ライさんの作品をご堪能ください!
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