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これまでに脳波で動く「necomimi(ネコミミ)」や「shippo(シッポ)」を開発してきた「ニューロウェア」プロジェクトが、今度はなんと、モノの気持ちが分かるデバイス「mononome(モノノメ)」を開発してくれました。

「mononome」は目の形をしたデバイスで、家具や家電に貼りつけると、使用された際の振動を中のセンサーが感知して、スマホのアプリに送信。モノが使用された時間・頻度のデータが集められるというものです。最近話題のモノのインターネット(Internet of Things、IoT)ですね。

今回もYoutubeでムービーを公開しているほか、10月25日(土)~11月3日(月・祝)まで開催中の東京デザイナーズウィークに出展しているということで、現地で「ニューロウェア」プロジェクトの なかのかなさん にお話を聞いてきました。

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【スマートさより親密さや温かさの方が大切】

─展示している「mononome」について教えてください。

このお菓子入れに付いている「mononome」は、2回連続してお菓子を取ろうとすると「NO」って言ってくるんです。こちらのイスは、しばらく使われないと寂しそうな表情をします。モノに表情をもたせることで、モノが家族や友人のような存在になってきます。

─モノが友人のようになると、何が起きるんですか?

例えば、ダイエットアプリに「今日も体重を入力してください」って言われるより、体重計がさみしそうにしていた方が、体重計を使ってあげたくなりますよね。モノと人の関係って、スマートさやインテリジェンスも大切ですが、親密さや温かさも大切だと思うんです。そのためには、可愛いらしさが必要です。

─だからこういうデザインになったんですね。

目のカタチにしたのは、「何につけたら可愛くなるかな?」ってわくわくしてもらえたら良いなって思って。

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【 美女と野獣の晩餐会のシーンが理想 】

─今回「mononome」を作った理由を教えてください。

美女と野獣の晩餐会のシーンが理想なんです。ポットが踊ったりして、モノたちが考えておもてなしをしてくれる。そんなふうに、モノが人の気持ちを理解して関わってくる、そんな事ができたら良いなーと思ってます。

─なるほど。なかのさん自身は、何に「mononome」を付けたいですか?

ビデオにも出てきますが、掃除機と冷蔵庫は使ってみたいです。あとは、女性向けにナプキン入れが勝手に記録しておいてくれると便利だなーと思います。今展示している「mononome」はプロトタイプで、将来的にはもっと小型化していきたいので、いろんな所に付けてみたいです。

─製品化したら楽しいですね! 今日はありがとうございました。

参考:mononome, 東京デザイナーズウィーク
トップ画像=mononome
取材・撮影・執筆=今村トール (c) Pouch

▼会場では色々と触れてみたくなりますよ!
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▼動画も撮影してみたよ!

▼こちらは公式動画。目がキョロキョロ動いてかわいい〜!

▼ちなみにこちらがnecomimi