tuki 289

本日11月5日は、旧暦「うるう9月13日」、後の「十三夜」です。

「うるう」とは、「うるう月」のこと。サイト「日本気象協会」によれば、「旧暦」と呼ばれる「太陰太陽暦」では暦と季節のずれが大きくなってひと月分くらいになると、ずれを修正するために「うるう月」を入れるのだそう。

そのタイミングが今年は9月の次だったのですが、これは非常に珍しいこと。前回はなんと、1843年(!)だったんですって。つまり今夜は、171年ぶりの名月ってわけなのよ!

【十三夜ってなに?】

「十五夜」ならわかるけど、「十三夜」と聞いてもあまりピンとこないな……。もしかしたら、そんなお方もいらっしゃることでしょう。

・十三夜は日本独自の風習だった!
上記サイトによると、「十五夜」は中国から伝わったもの。ですが、「十三夜」は日本独自の風習である、とのこと。

・十五夜のお月見を楽しんだ方は、ぜひ今夜もお月見を
「十五夜」に見られる月は「中秋の名月」と称されますが、「十三夜」の月は「後の月(のちのつき)」「豆名月」「栗名月」。どちらの月も昔から「美しい月」とされていて、親しまれておりました。ちなみに「十五夜」の月を見て「十三夜」の月を見ないでいるのは「片月見」、縁起が悪いこととして、忌み嫌われていたんですって。

【江戸時代以来の名月を愛でよう♪】

さて、思い返してみてください。あなたはさかのぼること1カ月ほど前の9月8日、つまり「十五夜」の夜、月を見上げていたでしょうか?

もし見上げていたのなら、ぜひ今夜も空を眺めてみては。もちろん、「見ていない」「どうだったのか覚えていない」そんなあなたにとっても、今夜はお月見するには最適の日に違いありません。

ただ……18時現在、東京の空は見事なまでの曇天。運が良ければ一時、晴れ間も出るかもしれないので、今夜はこまめに空をチェックしてみるといいかも。171年ぶりの名月を、どうか楽しむことができますように。

参照元:日本気象協会
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼東京都内18時頃の空……雲がぶ厚いです(涙)

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