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大阪の食といえば粉モン。たこ焼き定食、お好み焼き定食なんていう、「炭水化物×炭水化物」のコラボも当然の、独自のメリケン粉文化が発達しています。

九州出身名古屋在住の記者は先日、大阪のミナミエリアで『キャベツ焼き』なる看板を発見しました。何でしょうかね、これは? 粉モンの新種? それともキャベツを丸ごと焼いたもの?

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記者が見つけた看板は、「キャベ焼グループ」というチェーン店が出している路面店のもの。お好み焼きソースの焦げる香ばしい匂いがします。店頭の鉄板の上には、薄めの生地に千切りキャベツが挟まれて、半月型に折りたたんであるものが並んでいる……。どうやら、粉モンの一種らしいですね。ソースは内側に塗ってあって、見た目はタコスに近いです。お値段なんと140円と激安! 迷わず購入。

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半月状の生地を開いてみると、メインで入っているのはキャベツと卵。ねぎと天かすと桜えびもトッピングされていました。内側にソースが塗ってあるけれど、マヨネーズはなし。お好み焼きほど大げさではない、縁日で買い食いするようなオヤツ的フードのようです。

新製品なのかな? と思いきや、昔からある粉モンフードなのだそう。同じ関西人でも認知度はさまざまでした。

■ 関西人のみなさーん、キャベツ焼きって知ってますか?

【キャベツ焼きを知ってる関西人】
「厚みがない。折りたたんで手で持って食べられる。値段も100円から200円程度で安い。スジコンとか入れて酒の肴にすることある」(奈良県生駒市・男性)
「関西のお好み焼きは、焼く前に具材をぐちゃぐちゃに混ぜますが、キャベツ焼きは具を混ぜずに作ります。広島風お好み焼き(焼きそばなし〉の下半分を焼いてくるんと巻く形が一番近いかな……?」(大阪市城東区・女性)
「一銭洋食。家では作らない。粉とキャベツだけで、生地は混ぜない」(大阪府東大阪市・女性)

ふむふむ。明確に分けているようですね。「生地を混ぜない」「安い」というのがお好み焼きとの違いのようです。キャベツ焼きを知らない関西人もいらっしゃいました。

「知らない、初めて聞いた」(大阪府吹田市・女性)
「聞いたことない。広島風お好み焼きの麺抜きのこと?」(奈良県橿原市・男性)

10人足らずの意見だけでは判断できませんが、キャベツ焼きがポピュラーではない地域もあるようです。

■ 居酒屋でキャベツ焼きを食べてみたよ!

今度は、ふらりと入った道頓堀の居酒屋「大吉」さんで、キャベツ焼きを発見! 早速注文すると……
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ほとんどお好み焼きに近いものが出てきた! 鉄板の上には平らに焼かれた薄めの生地。たっぷり塗られたソースには、マヨネーズがバーコードみたいに細かくかかっていて、露店のものとはだいぶ違います。

食べてみると、キャベツは太目の千切りで、生地に混ぜ込んである……けど、生地がちょっと違うぞ?

店長の山崎さんによると、「ウチのキャベツ焼きは粉じゃなくて卵。キャベツと卵だけ」とのこと。へぇ、キャベツ焼きにもいろんなバージョンがあるんですね。たこ焼きも、明石焼みたいな卵だけのバージョンがありますもんね。

そういえば、関西はイカ焼きも名物グルメ。イカ焼きも、粉じゃなくて卵だけのバージョンがあるの? とお尋ねすると「それはない。イカ焼きは絶対に粉モン」とキッパリ。

うーん、関西グルメはフクザツです。

このキャベツ焼き、粉モンバージョンを割り箸に巻きつけたものを縁日で売ってたりするんだそうです。それって、九州では『はしまき』っていうんですよ! はしまきのルーツはキャベツ焼きにあったのか! と、卵バージョンのキャベツ焼きを頬張りながら、ちょっと懐かしくなった記者なのでした。

こちらの「大吉」さん、お値打ちだったんですよ~。卵バージョンのキャベツ焼きとチキン南蛮、紅ショウガ天にレンコン天を平らげて、ビールとハイボールと焼酎のお湯割りを2杯、しめて2100円! ごちそうさまでした!

協力=大吉
取材・撮影・執筆=綾部 綾 (c)Pouch

▼ 大吉の店長さん(左)と板さん(右)
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▼ これも関西ならではの紅ショウガの天ぷら!
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▼ ここです
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