スクリーンショット 2014-12-07 14.38.04

「ただの遊びのつもりだった」

「1回ぐらい、平気だと思った」

「みんなやってたし」

「やりたくないとか言えないし」

最初はハマるつもりなんてなかったし、ちょっと興味があって手を出しただけだった。もちろんすぐに止めるつもりで。

軽い気持ちで始めたのに「気付かないうちに」抜け出せなくなっていることが多い依存症。本日は、そんな依存症になる過程を分かりやすく伝えてくれるアニメーションをYouTube動画サイトからご紹介します。

【世界中で視聴されている話題の作品】

2014年10月13日に投稿されてからわずか2か月足らずで再生回数は511万回を超え、コメント数も1,600以上を記録している話題のアニメーション「ナゲット」。

【興味深い依存の過程】

アニメーションは、1匹のキウイが1本道を元気よく歩いているところからスタートします。途中、道に黄色いナゲットが落ちているのを見つけても、気になりながらも触らずに通り過ぎるキウイ。

そのまま歩いていると再び道にナゲットが。今度は興味半分に突いてみたり、ちょっと食べてみたりして、その後はまた元気よく歩き続けます。しかもなんだかちょっとウキウキ気分。

楽しそうに歩いていると、またナゲットが。今度は迷わず食べてみる。すると目つきがちょっと怪しくなる。そしてなんと、宙まで舞ってしまって自分でもちょっとビックリ。着地時に少々怪我をするけれど、すぐに治ってまた歩き出すキウイ。

その後もキウイは歩き続けるも、ナゲットに出会う度にキウイの様子は変化していきます。そして最後にキウイを襲う恐ろしい現実とは……

このアニメーションを作成したのは、ドイツでアニメーションディレクターとして活躍するAndres Hykade氏。過去にも多くの興味深い作品を排出しており、2008年からはアメリカのハーバード大学でアニメーションについての教鞭をとる、アニメーション界の大御所です。

【寄せられたコメントは】

扱う内容が深いだけに、動画を見た視聴者の反応も実に様々。

「心が痛い」

「ここで描かれている過程は本当。ドラッグだけじゃなく、アルコールや精神的な依存でも同じ過程をたどるんじゃないかな」

「私の場合は過食が問題だった。最初はヤバいと思わなかったけど、だんだん抜け出せなくなっていった。家族の支えがなければどうなっていたか分からないわ」

「ドラッグ依存に悩んでいる人、君はひとりぼっちじゃない!」

「最初はドラッグ依存のアニメだと思った。でも何度も繰り返し見ているうちに、他の全ての依存に共通しているんだと分かったよ。幸せや楽しみなんかも依存すると怖いと思う」

「キウイに最後に何が起こったの?」

「分かりやすい! みんな見るべきだ」

多くのコメントにあるように、このアニメーションは、ドラッグに限らない、あらゆる種類の依存症に共通してみられる過程を描かれたもののようです。

「依存」について考えさせられる、シンプルながらも深いアニメーションをそれではどうぞご覧下さい。

参照元=YouTube
執筆=南野バンビ (c)Pouch

▼ナゲットに依存していくキウイ