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京都市右京区にある高山寺に伝わる紙本墨画の絵巻物、国宝「鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)」、またの名を「鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)」。

日本人ならば誰もが1度は目にしているであろう同作が、来る初夏、上野の森にやってきます。

【現存するすべての “鳥獣戯画” が集結】

来年4月28日(火)より東京国立博物館に展示されるのは、国宝とされている甲・乙・丙・丁と呼ばれる全4巻、さらには国内外に所蔵される断簡5編。現存するすべての「鳥獣戯画」が一同に会する夢の機会は、見逃せません。

【イキイキと動き回る動物たちを目の当たりにできるチャンス】

墨線のみでイキイキと描かれたウサギ・カエル・サルら、動物たち。擬人化された彼ら、さらには人間が織りなす賑やかな物語、明確な各巻に繋がりが無い点も、どこかミステリアスで惹きつけられます。一体どんな人物によって描かれたのか、その点も不明だしね。

【4年の歳月をかけ修繕し終えたばかり】

「日本最古の漫画」と称される同作は、4年にもおよぶ全巻の修繕を終えたばかり。つい先日、11月24日まで京都国立博物館にて全4巻が展示されておりましたが、この公開も2007年以来だったのだとか。

【高山寺ゆかりの至宝もやってくるよ!】

なお、同展覧会には高山寺ゆかりの至宝、また高山寺を再興した明恵上人(みょうえしょうにん)の信仰と深くかかわる美術作品が、かつてない規模で展示されるとのこと。こちらも必見です。

特別展「鳥獣戯画-京都 高山寺の至宝-」は、6月7日(日)までの開催。日本で最も有名な絵巻物を、ぜひその目で直接、確かめてみて。

参照元:特別展「鳥獣戯画-京都 高山寺の至宝-」公式サイト
執筆=田端あんじ (c)Pouch