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ヤマザキとフジパンの「メロンパンの皮」合戦に加え、「カレーメロンパン」の登場、そして伝説のメロンパン「メロンクーヘン」の復活と、最近どうもメロンパン界隈が騒がしくなっております。

そんなニュースに熱くなる全国のメロンパンファンの方々に是非紹介したいメロンパンがあります。その名も「チャーシューメロンパン」。「チャーシュー」と「メロンパン」という、なんだか違和感アリアリな組み合わせですが、記者は先日、香港で実際に食べてみて、その味に衝撃を受けましたのでご紹介します!

◼︎「チャーシューメロンパン」……それはメロンパンの常識を覆す一品だった!

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記者がそのメロンパンに出会ったのは、「世界最安値ミシュラン」の一つとも言われる香港のレストラン「Tim Ho Wan, the Dim-Sum Specialists (添好運點心專門店)」。「チャーシューメロンパン」は、人気商品のひとつとしてすでに浸透しているんだとか。ちなみにその正式な名前は「酥皮焗叉燒包」ですが、文字だけ見てもサッパリ分かりませんね。
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外見はちょっと小ぶりのメロンパンが3つ並んでいるだけにしか見えません。しかし、中を割ってみると……なんと、メロンパンの中にトロットロに煮込まれた豚肉が入っているのです。
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「チャーシュー」というより「角煮」の方が近いかも?しかし肉は肉、「メロンパンにお肉」という不思議な組み合わせが本当においしいのかどうか、疑わしいと思うかもしれません。ですが、ひとくちかじってみると……、これが驚くほど違和感がないのです!

ホカホカに暖められたメロンパンの皮はサクサクと軽く、その皮の甘さとトロッとした肉の餡の甘じょっぱさが絶妙に合って、「おいしい!」と叫ばずにはいられないほど。

◼︎メロンパンに甘じょっぱい餡を入れることで生まれる異次元のおいしさ

メロンパンというと、「メロンパンの皮」が単品化されたことからもわかるように、皮のおいしさがその特徴ですね。逆に、皮以外の部分はパサついたりして、いまいちと感じたことのある人もいるのではないでしょうか?

ところが「酥皮焗叉燒包」は、皮以外の部分に「甘じょっぱいトロットロのチャーシュー」を加えることで、メロンパンの魅力を異次元の領域へと引き上げているのです。
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これまでも記者は、メロンパンに「生クリーム」や「カスタード」が入ったものを食べたことがあります。しかし、それはあくまで、「メロンパンは甘いもの」という認識の延長にある発想です。

ところが、「チャーシューメロンパン」では、そこに「甘じょっぱいトロットロのチャーシュー」が入ることで、「サクサク」と「トロトロ」、「あまい」と「しょっぱい」が奏でる絶妙なハーモニーが生まれていました。さらに、チャーシューのほどよい脂によって、それらは渾然一体となり、一口食べたらもう一口と、一度食べたら止まらないおいしさを生み出しているのです!

ダメです。完敗です。メロンパン好きの記者も、この組み合わせがこれほどおいしいとは、食べるまで想像できませんでした。「チャーシューメロンパン」、それは記者のそれまでのメロンパンに対する常識を覆す、革命的なメロンパンなのでした!

◼︎日本にもその波は来つつある?

さて、この「チャーシューメロンパン」、香港通たちの間ではすでに知られた存在でしたが、実は日本でも関西の一部の地域で今年に入ってから販売されていました。残念ながら期間限定のため、現在は手に入らないのですが、今後、日本でもこの「チャーシューメロンパン」が浸透していくかもしれません。というか、是非とも浸透してほしい! パン屋さんたち、今すぐ香港に飛んじゃって!

◼︎香港での価格は激安!

最後にそのお値段ですが、さすが「世界最安値ミシュラン」と呼ばれるお店の料理だけあって、3個セットで18香港ドル。1香港ドル15円で換算すると、なんと1個90円! ちなみにこの「Tim Ho Wan, the Dim-Sum Specialists (添好運點心專門店)」は、以前にも「【激安ミシュラン】香港にある「超庶民的ミシュラン」と「世界最安値ミシュラン」の2店舗に行ってきた!」という記事で紹介しましたが、どのお料理もお手頃価格ですし、雰囲気もファミリーレストランのような感じで、気軽に入れるお店でした!

日本でその味を確かめるには、まだ時間がかかるかもしれません。今後香港に行かれる方には、是非とも食べてみてほしいと思います!

【お店情報】
Tim Ho Wan, the Dim-Sum Specialists (添好運點心專門店) 北角店
TEL:2979 5608
住所:中国香港北角和富道2-8號嘉洋大廈地下B-D鋪
営業時間:10:00-21:30
HP:TripAdvisorのページ

撮影=中澤俊彦、執筆=山川ほたる