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今から30年ほど前、「少年ジャンプ」で連載されていた『銀牙 -流れ星 銀-』という漫画を皆さんはご存じでしょうか? 犬同士の間で繰り広げられるやりとりが人間の言葉で説明され、そこに少年ジャンプ特有の友情や成長の要素が織り交ざった一大ドラマであります。当時、テレビアニメ化もされていたほどなので記憶に残っている人も多いのでは?

その『銀牙 -流れ星 銀-』がなんと北欧の国々で国民的人気を誇っているらしい! ……というのはどうやら日本でも一部ではすでに有名な話のよう。しかもミュージカル化までされているというから驚きです。

【アニメ版は世界各国で放映】

アニメ版『銀牙 -流れ星 銀-』は、日本以外の国々でも翻訳され、1990年ごろまでにアメリカ、韓国、ハンガリー、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドで放映、またはビデオ発売されたそう。中でもとりわけ北欧での人気が高いのだとか。

【フィンランドで歓待される高橋よしひろ先生】

特にフィンランドでの人気はすさまじいものがあるようで、作者の高橋よしひろ先生は2012年にはフィンランドでのイベントに招待までされるほど。ゴラクWebに掲載されていたレポートを読むと、現地ファンとのサイン会や大手新聞社からのインタビュー、アニメコンのゲストなど、まるで一大スターのような扱われ方! 自分の作品が海を越え、時を越え、こんなにたくさんの人たちに愛されるなんて、高橋先生としても作者冥利に尽きるに違いありません。

【そしてミュージカルまで……】

さらにフィンランドでは銀牙人気が高じてミュージカル化まで! 「Hopeanuoli」というミュージカルの公式サイトには キャストや劇中歌の歌詞、動画などがアップされています。ミュージカルの場面を見てみると「……キャッツ?」と思わず口から出そうになりますが、ちがうちがう、これは犬たちの物語であります。漫画やアニメ版に見慣れている私たちからすると、人間の姿で歌って踊る銀牙キャラたちはかなり新鮮で衝撃的……かも。

それにしても、なぜ『銀牙 -流れ星 銀-』が日本から遠く離れた異国の地で人気なの!? ネットを見ていると、「銀牙の舞台の山が母国(フィンランド)を彷彿とさせ違和感なく観られる」「北欧の人たちのイヌ好きな国民性と関係している」なんて声も。残念なことに記者の身近にフィンランド人の知り合いはいませんが、もしお友だちができたら、どこに魅力を感じるのかぜひ聞いてみたいものです。

参照元:ゴラクWebHopeanuoliYouTube
執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch

▼これがフィンランドで上演されたミュージカル『銀牙 -流れ星 銀-』だ!





▼フィンランドのグループによるアニメ曲のメタルカバーも!