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東日本大震災から4年。あの瞬間を経験した者、繰り返し被害が報道される様子を毎日のように観ていた者にとって、決して忘れることができない日。

その中でもとりわけ、甚大な被害を受けた地域に住んでいた方々にとってのこの4年間は、その他の地域に住む者のそれとは、全く異なる様相をしていたことでしょう。

本日みなさまにご覧いただくのは、ニコニコ動画に投稿されていたアニメ「今、ふたりの道」。

【宮城県が発信する被災地の今】

宮城県震災復興・企画部 情報産業振興室が企画、製作。旭プロダクション宮城白石スタジオがアニメーション制作を手掛けた同作は、復興途上である現実を描き、また同時に、これまでの復興支援に対する謝意の表明と記憶の風化を留めるためにつくられた短編アニメーションです。

【将来を模索するふたりを襲った大震災】

震災前、親の跡を継ぎ漁師になることを固く決意していた、佐藤薫平。そしてその友人・我妻淳は、迷いながらも、東京で医師を目指す道へと進もうとしていました。

【震災によって、少しずつ運命が変わってゆく】

ところがその後起こった未曾有の大災害により、2人の運命は、少しずつその様相を変えていきます。震災をきっかけに、東京にいた淳は地元へ戻り、医師となることを決意。一方薫平は、海を嫌い、故郷を離れ、山間部で農業に出会うのです。

【あれから4年、ふたりは……】

それぞれが、当初思い描いた方向とは異なる道へと進んでいく、震災後の4年間。被災地を走り回りたくましく成長した淳も、農業に救われ自分にできる地元への貢献を見つけた薫平も、同じようにまっすぐ前を向いて、今日という日を生きています。

【被災地は、まだまだ復興途上】

もう4年、まだ4年。すでに過去のものとされつつある東日本大震災ですが、被災地はまだまだ、復興途上にある。そのことを改めて思い知らされ、同時に未来への希望をも感じることができる同作は、必見です。

参照元:ニコニコ動画 JFN Online
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼長いような、短いような、4年間