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世界中で愛されている絵本『バーバパパ』。先日2月19日、作者のひとりであるタラス・テイラーさんが、フランス・パリで享年82歳で亡くなりました。私も『バーバパパ』を読んでもらったり、アニメを見て育った子どものひとりとして、この訃報はとても悲しく、さびしい思いでいっぱいです。

世界中で放映されていた「バーバパパ」のアニメ、日本ではみんな同じものを見ていたのかと思いきや……実は放映されていた時期によって、ビミョーな違いがあるんですよ!

【変身の呪文「バーバトリック」あなたは知っている?】

日本で放映された『バーバパパ』のアニメを調べてみると、最初にバーバパパシリーズが始まったのは1977年。東京12チャンネルで放映されていました。私が見ていたのはちょうどこの頃。

バーバパパといえば、船や気球、お家など、いろいろなものに形を変える「変身シーン」がおなじみですが、ここで必ず「バーバー…トリック!」と唱える女性の声が入っていました。

公式サイトによると「バーバトリック」とは、バーバファミリーが自由に姿を変えられる力のこと。女性の声は、エレガントな声でハモっており、70年代当時に流行っていたサイケなどの音楽の影響を感じさせるものでした。

【1999年以降は呪文なしで変身! 】

1995年には、帯番組だったものをひとつにまとめたVHSビデオが発売。そして1999年にはNHK教育テレビでの放送がスタートしました。この時代の放送では、変身するときに「バーバトリック!」の呪文がなかったそうなんです! みなさんが観たバーバパパたちは「バーバ…トリック!」って言っていましたか?

【公式サイトでは、全員が活躍するシーンが見られる】

バーバパパの公式サイトでは、家族それぞれがフィーチャーされたアニメのワンシーンを見ることができます。動物好きのバーバズーや、発明家のバーバピカリ、音楽好きのバーバララなど、パパとママはもちろん、個性的な7人の子どもたちが大活躍。ペットのワンちゃん「ロリータ」が活躍する回もありますよ。

バーバパパは、テイラーさんと、妻であり共同制作者のアネット・チゾンさんがカフェで出会ったことから生まれた作品。アメリカから旅行に来たテイラーさんはフランス語が得意ではなかったため、紙ナプキンに絵を描きながら会話したことが始まりなんです。

ふとした旅の出会いから生まれたバーバパパが、世界中で愛される存在になったなんて、人生の不思議さと、愛の力の偉大さを感じます。テイラーさん、たくさんの素敵な作品をありがとうございました。

参照元:バーバパパ 公式サイトWikipediaねとらぼ
執筆=はちやまみどり (c)Pouch

初代の声優は、肝付兼太さんと小原乃梨子さん。二人で全てのキャラクターを演じる「マンガ日本昔ばなし」方式で、テーマソングも二人が歌っていました。キャラそれぞれのテーマソングも、ジワジワくるよ!

▼初代のび太とスネ夫、貴重な組み合わせですね▼

▼芸術家の「バーバモジャのうた」▼

▼動物が大好きな「バーバズーのうた」▼