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大人気の「マグノリアベーカリー」、またこの春、同じく東京・表参道にオープンするという「ドミニク・アンセル・ベーカリー」など、昨今続々日本上陸を果たしているアメリカ発のスイーツ店。

本日ご紹介するのは、その中でもとりわけ異色。米ポートランドを本拠地とするドーナツ専門店「ブードゥー・ドーナツ(Voodoo Doughnut)」!

【日本と台湾に6月上陸予定、らしい!】

海外サイト「OregonLive.com」の報道によれば、同店は今年2015年に、アジア圏への進出を発表。第1弾となる出店地は我が国日本、そして台湾。オープンは双方6月頃を予定しているのだそうで、今後3年間で、少なくとも12~20店舗を両国において展開したいと考えているんですって。

【そもそも「ブードゥー」ってなあに?】

さて、「ブードゥー」と聞いてピンときた方は、もうその名前からしてこのお店が “異端” である、ということにお気づきでしょう。

【ベナンおよびハイチなどで信仰されている民間信仰】

「ブードゥー」とはすなわち、「ブードゥー教」のこと。西アフリカのベナンやカリブ海の島国ハイチなどで信仰されている民間信仰のことで、多くの映画や小説などに取り上げられている一方、その実態は、日本ではあまり知られておりません。

【「生贄」「神懸かり」などからなる儀式が特徴】

「宗教」と規定されることがままあるものの、教義や教典はなく宗教法人として認可された教団は皆無、布教活動もしていないのだそう。その儀式は太鼓を使ったダンスや歌、動物の生贄(いけにえ)、神が乗り移る「神懸かり」などからなっており、類似信仰も合わせれば全世界で5千万人もの信者がいるとされています。

【恐ろしいイメージを持たれがちなんだけど……!?】

“ゾンビ” “黒魔術” “呪いのブードゥー人形” ……「ブードゥー教」が表現における素材として取り上げられる際に、どうしてもクローズアップされてしまうのがこういった特質。そのため「ブードゥー教」に対してこのようなイメージをお持ちの方も、おそらく少なくないのではないでしょうか。

【ポジティブな側面もあるらしいよ! だけど……】

しかしいざ調べてみると、そういったネガティブで恐ろしいイメージが先行しているだけで、「精神を浄化する」といった、ポジティブな側面もある模様。でもね、「ブードゥー・ドーナツ」公式サイトを見ると、なかなかダークなんですよねコレが。

【「ザ・アメリカ!」なビジュアルにご注目】

日本ではなかなかお目にかかることの少ない、毒々しいアメリカンなカラー&デザイン、ガツンと来る甘み。とりわけ目を惹くのが、ブードゥー人形をモチーフにした(!)ドーナツ 、そしてカリカリベーコンをドカーンとそのまんま乗せた(!!)「ベーコン・メープルバー・ドーナツ」。さすがアメリカ……ベーコン大好きだもんね……。ちなみにブードゥー人形ドーナツ、ひとつひとつ表情が異なるんですってよ。

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【とにもかくにも日本人にはない発想です……!】

そのほか五芒星(ごぼうせい)を配したドーナツに、過剰なまでにトッピングを施した、食欲を失いかねない(失礼!)ビジュアルのドーナツ各種。さらにはなんと、男性器をモチーフにしていると思われるドーナツ(!!!)など、攻める攻める! 

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日本上陸の際には、多少ソフトになるのかしら。それともこのまんま、売り出されるのかしら……。とにかく気になる「ブードゥー・ドーナツ」、オープンするその日が、今からワクワク待ち遠しいですねっ。

参照元: Voodoo Doughnut OregonLive.com
執筆=田端あんじ (c)Pouch