多摩動物園に用意された、飼育員さんへの「しつもんシート」。本来は、動物に関する質問を想定で作られたシートだったはずですが、いつの間にか恋愛相談まで書かれるように……。

そしてその恋愛相談に対する飼育員さんの回答が「深い」とtwitterで話題になっているようです。

【なぜか恋愛相談】

質問の内容は、

大好きだった元彼と別れて2年経つのですが、まだ忘れられません。どうしたらいいですか?

というもの。

「なぜいきなりこのシートで恋愛相談!?」という疑問はムクムクと沸き上がりますが、「彼とデートした思い出の動物園にひとりで来た女の子が偶然このシートを目にして、ワラにもすがる思いで書いたのかな」とか「実はその元彼とは飼育員さんなのでは?」とか「書いたのはもしかして動物園の動物?」とか、勝手に納得のいく想像をして流すことにしましょう。

【飼育員さんの「深い」回答】

そして気になる飼育員さんの回答の全文がこちら。

https://twitter.com/TamaZooPark/status/589241731691851777/

「別れとはいつ何度繰り返しても辛いものですよね。動物園の動物たちも種によってペアの絆が強い物がいますが、様々な事情によってペアを解消させることがあります。

ここで、ニホンイヌワシのペアの例を

ニホンイヌワシもペアの絆が強いとされる動物のひとつですが、10年以上連れ添ったペアのオスが高齢化してしまったため、やむをえずペアを解消してしまったことがありました。その後、まだ元気なメスにペアを新しく与えても、長年うまくいきませんでした。

そこで、元ペアのオスはメスと分けたとはいえ、まだ近くにいたため、そのオスを、声も聞こえない姿も見えない場所に移したところ、なんとその当日からメスは新しいペア相手とうまくいくようになりました

もしあなたが元彼さんを忘れたいのならば、イヌワシのように、連絡も取れないくらい離れてみるのも手かもしれません」

ふ、深い…… この回答を書いてくれた「縁起のいい動物担当」の飼育員さん、心にしみますよぉぉぉ。

【ツイッターの声「優しさが伝わってきます」】

この回答を読んだ人からも飼育員さんへの賞賛の声が。

「これ、案外示唆に富んでいる気がする」
「飼育員さんの優しさと真面目さが伝わってきます!」
「生協の白石さんのようですね」

そしてなかには、

「喜寿を終えた爺です。70年経っても忘れられない人が居るものですよ。記憶の中で共存してゆきなさい。但し、心穏やかに」

というツイートも。うーん、こちらも深いぜ……

飼育員さんからの回答は、相談者の女の子へ無事に届いたのでしょうか。この回答を読んで、元彼を忘れられるといいですね。

【他にもいろんな質問が】

ちなみにこの「しつもんシート」には、ほかにも「女子にもてたい!」や「飼育員さんの年収を教えて下さい」など、これまた飼育員さんの回答が気になる質問が多数よせられている模様。気になる人は多摩動物園の公式ツイッターをチェックしてみて。

参照元=多摩動物園公式ツイッター
執筆=南野バンビ (c)Pouch

 

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