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今をさかのぼることおよそ60年前。1950年代のアメリカ合衆国で、R&Bやジャズ、カントリーミュージックなどのバックグラウンドをもって、新しい音楽スタイル「ロックンロール」が誕生しました。

1960年代以降には呼び方も「ロックンロール」から「ロック」へと変わり、アメリカやイギリスを中心として幅広く多様な様式へと展開していきます。

そうして、誰もが親しむ、ポピュラー音楽のメインジャンルとなったロックミュージック。その60年の歴史を「髪型」という視点で振り返る動画が、現在YouTubeで公開されています!

【プレスリーブームに沸いた50年代】

まずは50年代、この時代のロックンロールヒーローは、なんといってもエルヴィス・プレスリー! 彼の髪型、リーゼントとポンパドールの合わせ技は、日本でも大ヒット。なお世界的に有名になる前、元々ブロンドヘアであった彼はわざわざ、靴磨き用のシューポリッシュ(!)で、黒髪に染めていたんですって。ひええ。

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【60年代を代表するのはビートルズのマッシュルームヘア】

続く60年代は、これまた世界でその名を知らぬ者はいないであろう伝説のバンド、「ビートルズ」モチーフのヘア。「マッシュルームヘア」と称されることのほうが多い彼らの髪型ですが、モップの先の様にも見えることから、「モップ・トップ」とも呼ばれていました。

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【70年代になるとワイルドなロングヘア&モヒカンヘアが登場】

ここまでは、 “男らしさ” というよりも、スタイリッシュさや可愛らしい雰囲気が際立っていたロック・ヘア。ですが70年代に入ると一転、その様相はワイルドなものへと変化を遂げます。代表的なのは、英バンド「The Who(ザ・フー)」のボーカル、ロジャー・ダルトリーさんのウェービーロングヘア。そして70年代後半に生まれたパンクスファッション、モヒカンヘア!

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【80年代→90年代の急激な変化に要注目!】

続く80年代は、メタルバンド「ウォレント」やロックバンド「ポイズン」ばりに化粧を施した顔、そして「ボン・ジョヴィ」が火付け役、トップが大きく盛り上がった通称「ハイ・ヘア」が主流に。

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【ニルヴァーナのカートヘアは今でも十分イケてるッ】

その後の90年代は、 “前髪など全体的にはショートヘア” & “襟足部分の髪だけを長く伸ばす” & “側頭部は刈り上げ” にした「マレットヘア」。さらには世界的デザイナーのマーク・ジェイコブスさんが紹介したことで人気を博した、「ニルヴァーナ」ボーカル、カート・コバーンさんのような無造作に仕上げたボブヘア、グランジスタイルがフィーチャーされました。

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【時代が進むごと、よりナチュラルな方向へ】

以後、2000年代に入って起こったのが、ガレージロック・ポストパンク・シンセポップのリバイバル、「ポストパンク・リバイバル」。この時代の代表的バンド「ザ・ストロークス」のボーカル、ジュリアン・カサブランカスさんを思わせる “前髪あり黒髪ショート” に、ヒップスターと呼ばれる若者たちの極めてナチュラルなスタイルが台頭。

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【まだまだ流行中、ツーブロックヘアのアレンジ版がなうなスタイル♪】

そして現在、2010年代は50年代のロカビリーを彷彿とさせる、ネオ・モダンツイストヘアにシフト。サイドを刈り上げたツーブロックショートそしてワックスなどでタイトに仕上げたトップ、この組み合わせ、きっとあなたも街中で目にしたこと、あるよね?

こうしてみると、音楽とファッションには実に密接な関係が築かれているということが、よ~~~くわかります。さてあなたは、どの時代のロックヘア男子がお好みですか?

参照元: YouTube
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼まさか50年代と現在がリンクしていたとは……!