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米カリフォルニアを拠点に活動する、メリル・ガーバスさんのソロ・プロジェクト「tUnE-yArDs(Tune-Yards/チューン・ヤーズ)」。

ヴォーカルのほか、ウクレレやドラム・ループを1人でこなす彼女の音楽スタイルは、そのビジュアルからイメージされるとおり、ポップでダンサブル。

たとえるならば、米ミュージシャンのBECKのような、天性の才能と無邪気さ。そこに「ケニアに留学していた」「かつてはベビーシッターをしていた」といった経歴が相まって、さらなるエッセンスがプラス、新たな世界が開けているといったかんじ。

【オノ・ヨーコさんと一緒にお仕事をしたこともあるみたい!】

そんな彼女から生まれた音は、まるでおもちゃ箱をぶちまけたかのようなカラフル&ジャンクさが特徴。その類を見ないスタイルで、音楽ファンの間でじわじわと注目度が高まっているのよね。そうそう、そして彼女、ヨーコ・オノ・プラスティック・オノ・バンドの作品にも、参加した過去があるのよ。

【楽曲も個性的なら、MVも負けじと個性的】

英レーベル「4AD」からリリースされた「「tUnE-yArDs」名義のアルバムは、計3作。本日は数あるユニークな楽曲の中から2作品をピックアップ、みなさまにご覧いただきたいと思います。

【頭がごろんと箱詰めされるとか……衝撃的すぎる】

まずは昨年2014年にリリースされた3rdアルバム「Nikki Nack(ニッキー・ナック)」、こちらに収録された楽曲「Real Thing」をご紹介。3体のマネキン人間が牛耳っている工場で、どんどん箱詰めされていくマネキンのパーツ。その中の1つに、tUne-yArDs自身の頭(!)が箱詰めされているという衝撃的なオープニングから、MVはスタート。もうこの時点で、彼女の世界観が垣間見えるようです。

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【最後にまた毒を盛ってくる、容赦のない展開がいい☆】

この後、パーツが一体化し人間となった彼女は、マネキンたちと踊り、触れあうわけなのですが……。ラストシーンにはさらなる衝撃が待ちうけておりますので、結末はあなたがその目で、確かめてみて。まあ、その、こういえばある程度、予測がつくでしょうけれども。

【アフリカンテイストな「Bizness」MVも見逃せないっ】

続いてご覧いただくのは、彼女の中にある子供のような心、そしてかつて住んでいたアフリカの風を匂わせる1作。2011年、2ndアルバム「WHOKILL(フー・キル)」に収録された、「Bizness」です。

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【子供たちが元気よく踊りまくっていたかと思いきや……】

子どもたちが退屈な授業をほっぽって、アフリカンダンスのような振り付けで踊り始めるあたりから、わくわく。そのまま勢いよく教室を抜け出し、口の中の暗闇を抜けると、子どもと同じテイストのフェイスペイントで彩られた大人たちが登場。彼らも子供たち同様、無邪気にそして表情豊かに、踊り始めます。

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【いつしか大人の姿に!】

大人たちの顔をよくよく見れば、教室にいた子供たちとそっくり。「外見は大人であろうとも、内面は未だ子どものまま」といったメッセージが込められているのでしょうか、なんだか意味深な展開です。そして先に挙げた作品同様、カラフルポップなのにほのかに毒っ気を盛り込んでくる、そんなスタイルがまたもや取り入れられている点も、彼女のMVならでは。どちらもじわじわ、中毒性抜群の作品なのであります。

【視聴者の声】

1度観たら頭から離れない、そんな「tUnE-yArDs」ワールド全開なMVを目にした視聴者からは、次のような声がずらり。

「あなたの音楽が大好きよ」
「地獄みたいな展開がいいね」
「おもしろい」
「これはまさに、私の心の叫び」
「『Nikki Nack』は世間的に過小評価されているけれど、私にとっては最高のアルバム。1年中、毎日聴いていたわ」
「この人ホンモノだね」
「素晴らしい」
「この歌詞、この表現力と創造力、私は彼女が本当に好き」

ちなみに2ndアルバムは、海外メディアの年間ベストで上位に選出されるほどの注目作。人気が高まりつつある昨今、去る3月には新曲MV「Wait for a Minute」も公開されたようですので、そちらも合わせて、ぜひチェックを。

参照元: YouTube YouTube 4AD(Hostess)
執筆=田端あんじ (c)Pouch

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