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私たちの身の回りには、数多くの “激安商品” が存在します。お財布にやさしいというのは、とってもありがたいこと。ですが、安ければ安いほど危険な香りがする商品もありますよね。例えば……浴衣とか?

まさかと思って検索してみると、あったんです。「500円」の浴衣が!

【取り寄せてみた!】

「500円の浴衣」……正直、買うのに勇気がいります。

安っぽく見えないかな、ホツレがあるのかな、生地はペラペラなのかな……というあたり、非常〜に悩みどころ。

ところが、この激安浴衣を販売しているのは、なんと福岡県久留米市で大正12年から創業している「田中屋呉服店」。歴史ある呉服店が、こんなにお安く浴衣を販売しているなんてビックリ! 本来ネット販売をしていないということですが、同店のご好意により今回だけ特別に浴衣を提供して頂くことになりました!

【結論:さすが老舗呉服店の浴衣 】

翡翠色(ひすいいろ)の浴衣に、白い小花と桃色の矢羽根(やばね)が優雅にあしらわれたデザイン。生地も透けることなくしっかりとしています。太陽の下で着ると、浴衣に描かれた色彩が鮮やかに映えてとってもいい感じ!

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着付けを担当した美容師からも「信じられない…全然500円に見えないよ!」と驚きの言葉をいただきました♪

【 この浴衣をゲットするには… 】

1 「学生限定」……大人の皆さんゴメンナサイ!!
誰でも購入できるのかと思いきや…… 実は、学生証を持っている学生さん限定(!!)。学生時代にこのお店を知っていたら、毎年違う色の浴衣を買って楽しんでいただろうなぁ。(* 先述の通り記者は学生ではありませんが、取材ということで今回だけ特別に提供して頂いております)

2「田中呉服店」を訪れた人だけが手にできる
そして、お店に訪れた人だけが購入することができます。ネット販売や、お電話等でのお取り寄せはできないので、くれぐれもご注意を。

予想以上に良い浴衣だったので、リーズナブルというかほとんどタダ同然な価格で販売する田中呉服店さんがなんだか心配に……。販売価格の理由などを、同店社長・田中英次さんにお話をうかがってみました。

【浴衣を好きになってもらいたい】

記者(以下、私)「どうして500円で販売しているんですか?」

田中さん「目的は、ふたつあります。ひとつは、地元を浴衣で盛り上げることです。まち全体で「浴衣を着て盛り上げよう」というアイデアがあって、それに応えたい一心でやっています。なので、当店ではインターネットでの販売はおこなっていません。

もうひとつが、若い人にもっと着物を好きになってもらうことです。おこづかいで購入できる値段ですからね。成人式で振袖を着るときなどに、『浴衣を買ったあのお店がいい!』と、思い出と共に当店を訪れてくれたらありがたいです」

【老舗呉服店のこだわり】

「一番のこだわりはなんですか?」

田中さん「たとえ500円であろうとも、品質のよくないものは販売していません。老舗呉服店として、扱う小物から着付けをする際の帯の結び方まで、浴衣の魅力を伝えるべく力をいれています。

もちろん、500円の浴衣は売れば売るほど赤字になります。でも、『損をして得を取れ』って言いますからね。妥協はしません」

【浴衣の魅力にハマってゆく…】

同店は、浴衣だけではなく、下駄や帯、小物などの種類が豊富。浴衣に興味がなかったひとでも、着物の魅力にどっぷりハマっちゃいそうです。

福岡にお越しの際は、ぜひ「田中呉服店」に足を運んでみてくださいね。

■田中屋呉服店
住所:〒830-0031 久留米市六ツ門町10-2
HP:福岡のレンタル振袖・袴 夢見るゆめこ|田中屋呉服店

浴衣提供=田中屋呉服店
取材・撮影・執筆=百村モモ (c) Pouch

▼太陽の下で、よりキレイに見える浴衣…
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▼これが500円で販売されているのです!(ドーン!)
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▼これぜんぶ500円浴衣です! 小物のアレンジでもっと可愛くできちゃいますね
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▼浴衣の撮影風景。かわいいこがいっぱいですぞ!