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アメリカで深刻な問題となっている、小児肥満。子供たちの運動不足を解消しようと、米ノースカロライナにある小学校のスクールカウンセラーScott Ertlさんが編み出したのが、その名も「Read&Ride」プログラムです。

教室にずらりと並ぶのは、なんとエアロバイク生徒たちはこちらにまたがって、皆、読書に励んでおります

本を読みながら、同時に運動もできちゃう……一石二鳥なうえに時短、非常に効率的なプロジェクトではないですか~!

【カウンセラー自身の体験をもとに考案】

スクールカウンセラーのErtlさん自らの体験が発案のきっかけとなり、“ 運動をしながら読書する、この楽しいエクササイズを子供たちにも味わってほしい “と校長に直談判。

始めは教室の隅にエアロバイクを設置、実験的にスタートした試みでしたが、その後、規模は徐々に拡大。ついには「Read and Rideルーム」という、専用の部屋を設置するにまで至ったのだそうです。

【驚きの効果が!】

15分から20分、エアロバイクにまたがって、好きな本を読む。たったこれだけのことなのですが、その効果は上々なよう。

同プログラムの成果報告を見ると、運動不足を解消することに加えて、もうひとつ嬉しい効果が出ていることがよくわかります。それは、「Read and Ride」を行うことによって、子供たちの読み書きの成績が上がった(!)という事実。

【健康にいいうえ、能力向上にも◎】

運動不足、さらには小児肥満を解消、それと同時に成績までもアップ。おまけに、実践している当の子供たちが楽しそうなのだから、もう言うことなしっ。そういった背景もあってか同プログラム、現在アメリカの小学校にその評判が広まっているのだそうよ。

【もうひとつのプログラムも大変ユニーク】

ちなみにErtlさん、学習机や椅子の足にゴムを渡すことで、勉強中にガタガタと音を出し始めるのを防止する「Bouncy Bands」なるプログラムも実施されております。

【貧乏ゆすりを止められない大人にも効果テキメン!?】

こちらは、せわしなく動く足の動きを、弾力のあるゴムがキャッチ。これによって足を伸ばそうが動かそうが、音が出ないという仕組みのようです。こちら子供たちにはもちろん教師たちにも好評のようですが、貧乏ゆすりを止められない大人にも効果的、かも?

【試してみた~い!】

なんともユニークかつ興味深い、Ertlさんによる試み。記者(私)の経験上、体を動かすと頭がクリアになるうえ、良い考えも浮かぶので、この方法なかなかいいかもしれません。

好奇心を刺激されたというあなたはさっそく、公式サイトをチェック。自宅やスポーツジムで、試してみてはいかがでしょうか。

参照元:Read&Ride Bouncy Bands YouTube(Bouncy Bands)
参考:Reading Comprehension Proficiency on 2010 End-Of-Grade Tests
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼貧乏ゆすりって、正直すご~く迷惑だもんね……