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真っ白な紙の上に、真っ黒な墨汁を落としたかのような。あるいはジブリ映画『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』に出てくる、 “まっくろくろすけ” のような。

摩訶不思議な黒い物体が時刻を知らせてくれるデジタル時計、それが、本日ご紹介する『Ferrolic(フェロリック)』です。

【黒い物体の正体は……】

“まっくろくろすけ” のようなものの正体は、磁性流体(じせいりゅうたい)。水のように流れる性質を持ちながら磁性を帯びていて、砂鉄のように磁石に吸い寄せられる性質を持っているのだそうよ。

【変幻自在です】

この性質を利用して作られた『Ferrolic』は、時間を知らせてくれる一方で、予測不可能な動きをも見せてくれる点が、大きな特徴。

【一目で恋に落ちました】

制作者のZelf Koelmanさんが磁性流体に出会ったのは、数年前のこと。生命体であるかのごとく、うごめくそれを目にした瞬間、その独特な性質に心奪われ、恋に落ちてしまったのだとか。

【ずーっと見てられるわ】

ときに生き物のように動き、またときに、雲から降り注ぐ雨粒のような模様を作る。ゆったりとダンスを踊っているかのように次々と形態を変えてゆくその姿に、気づけば何分も何十分も、あるいは何時間も、見入ってしまうはず。

現在は開発途中にあるという同品。その神秘的な全貌を、さっそくご覧になってみて。

参照元:FerrolicVimeo(Zelf Koelman)
執筆=田端あんじ (c)Pouch