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11月30日、93歳で逝去された、漫画家の水木しげるさん。

2009年12月、水木さんの米寿を記念し発売された限定版作品集『屁のような人生――水木しげる生誕八十八年記念出版――』(株式会社KADOKAWA)が、12月26日(土)に普及版として緊急特別出版されることとなりました。

【読み応え抜群!】

水木さんの生涯を「少年時代」「従軍時代」「漫画家時代」といった具合に、年代ごとに区切り、それぞれの時期に描かれた代表作を、関係者の証言を交えて掲載されている同書。 “すべてが見どころ” と言って、過言ではありません。

【少年時代に描かれた創作童話絵本も収録】

例えば、少年時代に描かれた幻の創作童話絵本や、紙芝居や貸本漫画家時代の作品など、今では読めない名作の数々も収録されておりまして、ファンならずとも手にとっておきたい決定版となっております。

【とにかく人生が濃い】

第1章は小学生、「テーノーと呼ばれて 落第生の頃」から、激戦地・ラバウルでの体験を綴る「二等兵の頃」、そして、 “金がないから散歩ばかりしていた” と語られる「紙芝居の頃」「貧乏漫画の頃」といった時を経て、やがて “妖怪イソガシに追い回される” 人気作家となり、「画匠」と呼ばれるまでに。

【幸せは○歳を過ぎてから】

これだけにおさまらず、その後は「世界妖怪協会会長」「幸福観察学会会長」まで続く、水木さん88歳までの歩みが、この本には収められています。

「幸せは80を過ぎてからです」って水木さんは言うけれど、記者(私)にとっては、まだまだ先は長いわ……というか、それまで生きていられるかしら。

【読んだら元気が出そう☆】

妖怪を愛すうち、ついには自らが妖怪のように、唯一無二の稀有な存在へと変わっていった、水木しげるさん。生きにくい世の中、ちっぽけな悩みなど爽快に吹っ飛ばしてくれる水木さんのお人柄に触れることができる同著を、今こそ、ご一読あれ。

参照元:PR TIMES
執筆=田端あんじ (c)Pouch