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英「The Guardian」が製作したアニメーション作品『The last job on Earth: imagining a fully automated world』の舞台は、今から30年後の世界。

昨今、多くの科学者たちが「30年後には人間に代わって、機械が仕事の半分を請け負っているだろう」と言及しており、同作はこれをアニメ化。

「地球上の最後の仕事」に従事するアリスを主人公に、完全オートメーション化された “起こりうる未来の姿” をリアルに描いています。

【さらに格差が大きくなった世界】

技術を持っているごくごく一部の人々は、それを活かしてお金を稼ぎ、リッチになる。一方、そうでない人々は、生活するのがやっと。そういった脆い構造を持つ世界の中において、職があるアリスは、いわば “強者” にあたる者。

しかし彼女は、そのことを鼻にかけるどころか、いつだって憂鬱そうな表情をしています。

【目に映るもの、ほぼすべてを機械が担う】

タクシーなどの移動手段や病院でさえも、すべてがオートマチック。家の外だけでなく、家の中にもオートメーション化の波はやってきていて、日々の洋服選びも機械がやってくれる。そして驚くことに、ペットも機械製。

【ガランとしたオフィスに出勤するのはアリスのみ】

通勤途中、職を失った人々がたむろする荒れた地域を車窓から眺めて、アリスは深いため息をつきます。

そうしてたどり着いた職場にあるのは、アリスのデスク、1つのみ。同僚が存在しないオフィスで勤務するアリスもまた、そう遠くない未来に仕事を失ってしまうのかも……?

【いろいろと考えさせられます】

人工知能の発達など、科学技術の発展は目覚ましいものがあります。だからこそ、この作品のような未来がいずれやってくるかもしれないと不安に思う方も、きっと少なくないでしょう。

自分自身が、そして世界が今後たどり着いているかもしれない世界について、少し立ち止まって考えるべきときが来ているのかもしれません。

参照元:YouTube / The Guardian
執筆=田端あんじ (c)Pouch