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九州地方を襲った「平成28年熊本地震」発生から、1週間以上が過ぎました。今なお余震が続く中、水道などのライフラインが復旧していない地域もあるようです。被災者のみなさまは不安な気持ちで過ごされているのではないでしょうか。

「運よく地震を免れた自分たちに、できることはないのか。募金だけでなく、被災された地域で、なにかお手伝いしたい。」そう考え、ボランティアに参加することを視野に入れたとすれば、現地へ行く前にぜひ目を通してほしいものがあります。

それは早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(以下、WAVOC)による「学生災害支援ボランティアの心得10か条」です。

【ボランティアへ行く前に読んでおこう】

2011年に起きた東日本大震災では、多くの学生ボランティアを派遣したというWAVOC。学生が主役となったボランティアプロジェクトの企画・運営をおこなっており、それを専門分野の教職員、学生スタッフが連携し、支えています。

その経験を踏まえて作られたという「学生災害支援ボランティアの心得10か条」には、「ボランティア活動をする学生にこれだけは守ってほしいこと」が書かれています。

【学生災害支援ボランティアの心得10か条】

第1条. ボランティア保険(災害プラン)に入る
第2条. 不眠不休で頑張らない
第3条. 被災地では信頼できる人と一緒に行動する
第4条. まずは相手の話を共感的に聞く
第5条. 被災者が自分たちでやる仕事を取らない
第6条. 涙が止まらなくなったら活動をやめる
第7条. できないことは「出来ません」とはっきり断る
第8条. 相手の感情に巻き込まれ過度な哀れみや同情をしない
第9条. 子どもと遊ぶときなどは過度に喜ばせようとしない
第10条. ボランティア活動の運営について批判はしない

以上は10か条の内容から、一部を抜粋したものです。各項目ごとの具体的な内容については、WAVOCのサイトをご覧ください。

【自身の安全は自身で管理することが大前提】

手助けをしたい、役に立ちたい、という気持ちは、ごくごく純粋な善意から生まれるもの。しかし、無償のボランティアでも「やります」と言ったことには責任が伴います。そのため無理をしてしまい、自分の体力や心身の状態で出来る範囲を超えてしまったり、事故や危険な状況に巻き込まれてしまったりするリスクも高くなります。

そのことで意図せず、被災地の皆さんに対して迷惑をかけてしまうこともある。そうなってしまったらあなたにとって、これ以上、不本意なことはないはずです。

【勢いだけでなく、立ち止まって考えて】

被災地で辛い思いをしている人々を助けたいという気持ちはとても尊いものです。やみくもに飛び出すことなく、まずは落ち着いて現地の情報を集め、必要とされているのはなにか、充分に調べた上で行動することが大切なのではないでしょうか。

「学生災害支援ボランティアの心得10か条」について、もっと知りたいというあなたは、参照元サイトからご覧ください。

参照元:早稲田大学 平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)
執筆=田端あんじ (c)Pouch