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皆さん、「銭湯」に対してどんなイメージを持っていますか? 入口を入ると古めかしい脱衣場があって、浴室の壁には富士山の絵が描いてあってレトロな感じ……たぶん多くの人がそんな光景を思い浮かべるはず。

そんなイメージをスパーンと一変してくれる銭湯が、練馬区桜台にある天然温泉「久松湯」

2014年5月にリニューアルオープンしたばかりなので施設が新しいことに違いはないんですが、とにかくモダンでスタイリッシュ。2015年度グッドデザイン賞を受賞しているほか、なんと銭湯内でプロジェクションマッピングを使った光の演出を楽しめるんです!

【「久松湯」とは】

久松湯のテーマは「光と風、雑木林の中の銭湯」。格天井には空の見える可動トップライトが設けられ、脱衣場や洗い場を挟むように中庭、露天風呂などの外部空間が配されています。なので明るい! 開放的!

私(記者)は何度かこちらの銭湯を訪れたことがありますが、天井や窓から自然光が差し込む感じは本当に心地よい気分を味わえます。

【壁面には富士山ではなくプロジェクションマッピング!】

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そして日没から楽しめるのがプロジェクションマッピング! 銭湯に常設されているのは初となるもので、手がけているのは、シャルルドゴール国際空港に常設されている「WATER CANVAS」(2012年)などで有名な芸術家集団「アトリエオモヤ」です。

お湯が滴り、溜まり、漂い、流れ落ちるその瞬間に着目した光の演出が銭湯の壁面に映し出され、それを湯船に浸かりながら鑑賞できるだなんて贅沢きわまりない!

【入浴料金は?】

それからもうひとつ、この銭湯で特筆すべきは、エントランスから更衣室、浴室にいたるまで清潔感があって洗練されていること。女性ならきっと気に入る、まさにデザイナーズ銭湯ともいうべき内装です。

さて、ここで気になるのが入浴料金。スーパー銭湯やスパと比べると久松湯もそれなりにいいお値段がしそうですが……大人ひとり、たったの460円! 公衆浴場料金は都内一律となっているため、久松湯も東京のほかの銭湯と値段は同じというわけ。

そしてほかの銭湯同様、浴室内にあらかじめシャンプーやボディソープの用意はないため、自身で持っていくか、その場で必要なものを購入するかになるのでここだけご注意を。

【銭湯 → センベロでキマリ!?】

これまでの皆さんの銭湯観がガラリと変わるかもしれない「久松湯」。そろそろ4月からの新生活の疲れがどっと出てくるこの時期、たまには銭湯で羽根を伸ばしてみるのもいいものですよ。

場所は西武池袋線桜台駅から徒歩5分ほど。帰りは立ち飲み屋や激安居酒屋が集まる池袋駅でセンベロに興じれば、ちょっとしたお金で極上の休日が過ごせちゃいますね。

参照元:久松湯
Photo:久松湯, used with permission
執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch

▼解放感と清潔感のある更衣室
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▼浴室。サウナもあり(有料)
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▼コンセプトのとおり、光や風、木々に癒される露店風呂
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