ゆるキャラ戦国時代も終わりを告げようとしている昨今。みなさんは “アダチン” というキャラクターをご存知でしょうか。

日本原産の小型犬「チン」をモデルにしたと思われる「アダチン」は2007年生まれ。ふわふわの毛並みと憂いを帯びた瞳が特徴で、東京都足立区の文化芸術を振興する公式キャラクター……になるはずだった、ゆるキャラならぬ「きつキャラ」です。

「きつキャラ」とは、境遇がキツいキャラ(!)の略。はたしてどれくらいキツいのか、そして「公式キャラになるはずだった」とは、一体どういうことなのか。みなさんも気になるでしょう?

【「捨て犬」状態のアダチン】

アダチン公式サイトにある「ゆるキャラグランプリ2014」のためのポスターらしき画像には、次のような記述があります。

「やあ、ぼくアダチン! 2007年に足立区の文化や芸術をPRする公式キャラとして生まれたんだチン。だけどその4カ月後に就任した今の区長さんには気に入ってもらえなくて、捨て犬状態なんですチン……」

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また2013年のブログには、たまたま遭遇した足立区長にぬいぐるみを渡そうと近づいたら周りの人に追い返されたというエピソードも。か、かわいそうすぎるお……。

【崖っぷちすぎる】

先に触れたポスター画像には、やや小さい文字で「居候先の社長には、今年100位以内に入らないとクビにするって言われてるんだチン……」さらに下のほうには「アダチンの2008年度以降の活動には税金は使われておりません」との記載があり、悲しみを誘います。

【居候先からも解雇されてしまったけれど……】

なお、気になる「2014年ゆるキャラグランプリ」の結果ですが、公式フェイスブックによれば、総合順位181位、ご当地部門138位という結果に終わった模様。

この結果によって、雇用先(居候先)であった(株)ムラカミは、2015年1月31日をもってアダチンの雇用期間を終了

その後、各SNSが更新されなくなり動向が心配されていたようでしたが、なんと2015年のゆるキャラグランプリに出場。ツイッターの更新も行うなど、現在も活動継続中のようです。

【LINEスタンプ可愛いから見てあげて!】

このように、波乱万丈な人生(?)を歩んできたアダチンは全然ゆるくない。しかし不遇にもめげず、地域のイベントに参加し、ツイッターを地道に更新し続ける健気なアダチンを、記者(私)は応援せずにはいられませんっ! LINEスタンプやグッズだって販売しているから、どうかみんなも買ったげて!!

【アダチンの近況を知りたいあなたはツイッターをチェック☆】

ちなみに……ごく最近、アダチンを目撃した人々からは「清掃活動に勤しんでおられました。 だが、なんとなく疲れた感じに見えました」「着ぐるみのクタビレた感に苦労が偲ばれる」、などとツイートされていた模様。

……頑張れアダチン! 負けるな、アダチン!

参照元:アダチン [ 公式サイト公式ブログTwitterFacebook]、足立区
参考:LINE クリエイターズスタンプ
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼今年のエイプリルフールについたウソが悲しすぎて(嗚咽)

▼アダチン、個人的にはめちゃくちゃ可愛いと思うの

▼清掃活動までしてるとか……偉すぎりゅ!

▼LINEスタンプ、可愛いです!! ぜひ!!!
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▼足立区公式サイトには「お助けキャラクター」として紹介されています
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